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【PNDレビュー Vol.3】PNDの源流を再確認——GARMIN nuvi1480

2009年12月9日(水) 23時36分
geko201 廉価版のGPSロガーだが、環粋なナビゲーションや白地図ベースの作図など機能は充実しているの画像
geko201 廉価版のGPSロガーだが、環粋なナビゲーションや白地図ベースの作図など機能は充実している
2005年にオランダTomTomが発売したPNDの画像
2005年にオランダTomTomが発売したPND
カラー液晶を持つ魚群探知機のfishfinder 400Cの画像
カラー液晶を持つ魚群探知機のfishfinder 400C
GPSmap 60CSx コロラド登場以前のハンドヘルドのハイエンド端末の画像
GPSmap 60CSx コロラド登場以前のハンドヘルドのハイエンド端末
航空機向けのGPSシステムも手がける。というより、GARMINはこうした業務用のGPS装置の開発を得意としていの画像
航空機向けのGPSシステムも手がける。というより、GARMINはこうした業務用のGPS装置の開発を得意としてい
GPSを内蔵したトレーニングウォッチのForAthlete405。ハートレートセンサー等と組み合わせて走行ペースと距離、心拍数をPC上で確認できるの画像
GPSを内蔵したトレーニングウォッチのForAthlete405。ハートレートセンサー等と組み合わせて走行ペースと距離、心拍数をPC上で確認できる
Edge 705。自転車用途に特化したGPSデバイス。microSDカードスロットに地図データを差し込めばナビゲーションも可能の画像
Edge 705。自転車用途に特化したGPSデバイス。microSDカードスロットに地図データを差し込めばナビゲーションも可能
COLORADO 300。GPSmapシリーズに代わるハンドヘルドGPSのハイエンド。“ロックンローラー”と呼ばれるダイヤル風デバイスで操作性が格段に向上。耐久性/信頼性はこれまでのGARMINゆずりだの画像
COLORADO 300。GPSmapシリーズに代わるハンドヘルドGPSのハイエンド。“ロックンローラー”と呼ばれるダイヤル風デバイスで操作性が格段に向上。耐久性/信頼性はこれまでのGARMINゆずりだ
205シリーズ。シャツの胸ポケットに収まるほどのコンパクトなサイズがGARMINの特徴だの画像
205シリーズ。シャツの胸ポケットに収まるほどのコンパクトなサイズがGARMINの特徴だ
nuvi305に端を発するPNDシリーズがGARMINのシェアを押し上げたの画像
nuvi305に端を発するPNDシリーズがGARMINのシェアを押し上げた
nuvi360 2006年12月に日本で発売したGARMIN nuvi第一号。当時としては大容量の2GB内蔵メモリ、Bluetooth、SiRF STARIIIのGPSチップなど、小型ながらハイスペックを追求していたの画像
nuvi360 2006年12月に日本で発売したGARMIN nuvi第一号。当時としては大容量の2GB内蔵メモリ、Bluetooth、SiRF STARIIIのGPSチップなど、小型ながらハイスペックを追求していた
nuvi205 小型ボディの3.5インチ液晶ながら完成されたナビゲーションは高い評価を得ているの画像
nuvi205 小型ボディの3.5インチ液晶ながら完成されたナビゲーションは高い評価を得ている
StreetPilot III。nuvi登場以前の車載GPSの主力。タッチパネル非搭載で基本操作は十字キーで行うの画像
StreetPilot III。nuvi登場以前の車載GPSの主力。タッチパネル非搭載で基本操作は十字キーで行う
etrexシリーズはgekoシリーズとGPSmapシリーズの中間にあたる、ミドルクラスのハンドヘルドGPSの画像
etrexシリーズはgekoシリーズとGPSmapシリーズの中間にあたる、ミドルクラスのハンドヘルドGPS
ワイド4.3インチ液晶を搭載したnuvi205W。日本のカーナビ同様の2画面表示を実現。入力環境も改善されたの画像
ワイド4.3インチ液晶を搭載したnuvi205W。日本のカーナビ同様の2画面表示を実現。入力環境も改善された
◆GPSロガーとPDAの登場

 日本でもすっかりお馴染みの存在になったメモリー搭載型のポータブルナビ(PND:Portable Navigation Device)。GARMINやTomTomなど欧米系メーカーのPNDと、国内の家電系メーカーのPNDとではその源流は異なっている。

 日本では、ポータブルカーナビというと車載を前提としたCD-ROM/DVD-ROM搭載機が長らく主流だったが、2006年末の三洋電機『ミニゴリラ』発表を皮切りに、ソニーやパナソニックなど国内家電メーカーがバッテリー内蔵の「メモリーナビ」を相次いで登場させた。現在では、ジャイロや加速度センサーを搭載し4.8インチ以上の(PNDとしては)大画面の液晶を採用して、高機能・高付加価値追求型の商品展開を図っている。

 一方、欧米で2005年頃から一気にブレイクし始めたPNDは日本のメモリーナビとは異なる由来をもつ。GPSロガーの高機能化と、その機能を取り込んだPDA(Personal Digital Assistant)の登場がPNDの普及を準備したといえるだろう。

 GPSロガーは、単純にGPS測位による緯度・経度情報をロギングする機器。用途は、トレッキング、登山、自転車などアウトドア系のスポーツ、それも整備された道でないところを歩くような競技やフィールドで作業する職業やカメラマンといった人向けの機器という特色が強かった。その後ログ機能だけでなく液晶画面に地図を表示して現在位置を表示したり、案内機能が加わるなどの進化をとげ、いわゆる手持ち型GPS端末(ハンドヘルドGPS)として、アウトドアのスポーツや仕事に携わる人びとにとっては欠かせないツールとなった。

◆“汎用プラットフォーム”の活用がPND普及を準備

 やがて、そのGPS専用端末の機能は汎用のガジェットで利用できるようになる。たとえば、PDA(Personal Digital Assistant)やPCだ。PDAは古くは電子手帳などとも呼ばれた時期もあったが、たとえばHPは旧COMPAQのPDA(iPAQシリーズなど)に GPSとナビゲーションソフトを搭載した機種を販売している。これらの製品は、カレンダー、スケジューラ、世界時計、ファイルブラウザ、Webブラウザ、メール機能、その他ビジネスアプリケーション、さらにオーディオプレーヤー、ビデオプレーヤーなどのエンターテインメント機能を搭載することが多い。タッチパネルとの高い親和性もナビゲーション用途にマッチしていた。

 PDAやPCとGPSとの組合せは、汎用プラットフォームをベースにすることによる開発コストとハードウェアコストの低減をもたらした。

 PNDの多くはPDA向けのWindows CEをベースとしながら機能をカーナビ用途に限ることで、筐体サイズの小型化と価格の低廉化を実現。ハンドヘルドGPSから受け継いだコンパクトさや簡易なUIに加えて、ARM系CPUやWindows CE/Linuxなど汎用製品ベースのさらなる低コスト化によって端末価格が300ドル台にまで落ちてくると欧州・北米で爆発的に市場が膨らんだ。

 高い建物や高架、複雑なジャンクションが少ない海外では精度への要求がシビアでないため、GPS単独での測位でも大きな不満点にならなかったことも普及を後押しした。

◆日本向けのハイエンド機種として登場したnuvi1480

 前置きが長くなったが、GARMINはGPSロガー/ハンドヘルドGPSの系譜を汲むデバイスメーカーで、航空機や船舶に至るまで幅広くGPS機器を開発・販売している。こと“GPS”というカテゴリでは、日本よりも北米やヨーロッパなどで圧倒的なブランド力をもつ。英国の調査会社CANALYSの年次レポートによると2007年や2008年のPND世界販売シェアはGARMINがトップで、2位のオランダTomTomとでPNDの販売シェアの約6割を握っている。

 今回紹介するnuvi1480は、日本向けにリリースしたGARMINのPNDの中ではハイエンドに属する機種。上で述べたPDA的な機能をほぼひととおり押さえているだけでなく、ワンセグチューナーやBluetoothを搭載、さらに電卓機能や度量変換などの機能もサポートしている。

 PC連携機能が充実していることもPDAの系譜を引くPNDの大きな特徴だ。nuvi1480でもUSB接続でPCにつなぐことで、本体のメモリを外部ドライブとしてアクセスできる。国内ブランドのポータブルカーナビは、メモリカードを介してデータ交換を行うことが多く、PCから本体に直接ファイルをコピーできる機種は少ない。

 nuviのファームアップデートの際には、ユーザー自身でPCと接続してファームウエアのファイルをドラッグ&ドロップして更新する必要がある。決して難しい作業ではないが、最低限のPCの知識を持っている必要はあるだろう。誤ってデータを破壊してしまう危険性などもあるので注意してほしい。
《中尾真二》
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