NTTとNECら、 1秒で映画1本を瞬時配信できるパケット送受信技術を開発
情報通信研究機構(NICT)の実験環境(JGN2plus光ファイバテストベッド)を用いて、大容量映像データを瞬時配信(1秒で映画1本分)する実証実験に成功したという。現在のパケットネットワーク上では、ユーザーやアプリケーションが1波長をパケット単位にタイムシェアしており、要所の中継ノードでは、波長毎に光電気変換して、パケットを電気処理している。これは、電子メールやWebなど、細かなデータの流れ(フロー)を、パケット単位に束ねて効率的に運ぶのに適した方式だが、今後、映像系のトラヒックが主流となり、フローの帯域や継続時間が増え続けると、帯域が逼迫するため、ユーザーやアプリケーションが複数の波長を波長単位にタイムシェアし、ユーザーとサーバを波長の束で結んで、中継ノードでは電気処理をしないネットワーク構成が必須となる。
今回、10Gbpsを超える速度でユーザーが広域ネットワークにアクセスしてオンデマンドに利用するためのパケット送受信技術が開発されたことで、自動経路制御や光スイッチノード技術と組み合わせて、ユーザーあたり40Gbps級の広域LAN環境の実証に成功した。NTTは、100/40ギガビットEthernetを広域光転送網OTNで運ぶ「100GE/40GE over OTN」を国際標準化し、OTNフレームを並列展開して波長の束で運ぶ新技術を世界で初めて実証したこととなる。各社の役割としては、(1)アプリケーションに応じて波長数を変更できるパケット送受信技術を開発(NTT)、(2)自動経路制御技術(NEC)、多階層光スイッチノード技術(NTT)との連携動作を実証(NTT Com)、(3)「100GE/40GE over OTN」を国際標準化し、4波長に分けて伝送する技術を世界初実証(NTT)となっている。
40GEや100GE技術は、2015〜2020年には、端末インターフェイスとして普及し始めると想定されており、広域網でも「波長単位にタイムシェア」という新パラダイムの開拓が期待されている。3社は、今回の実証成果に加えて、今後も、40〜100Gbps級の高速大容量サーバ技術、100Gbps級のパケット処理技術、波長あたり100Gbpsに高速化して遠方まで中継伝送する技術、100Tbps級のスイッチ容量を実現する技術などの研究開発や、それらを連携させたスループットがテラビット級の広域LAN環境「テラビットLAN」の実証実験を進めていくとのこと。
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