ライブドア、固定IP・シンプル・低価格でどこでも繋がる3Gサービスを提供
◆固定IPで思い切った価格設定に
利用料は、1か月プラン1,575円、6か月プラン7,500円、12か月プラン14,000円。livedoorプロバイダは、追加料金なしで固定IPアドレスが使える点がコアなネットユーザから評価されている。大谷氏によると「かなり思い切った価格設定」という。
固定IPを利用すれば、IPアドレス認証される社内システム等にもアクセスでき、ビジネス用途が広がる。また出先から自サーバにアクセスして作業をするのにも便利だ。
◆通信速度は受信時最大7.2Mbps
同サービスは、FOMAが使える場所ならどこでも使える。通信速度は受信時最大7.2Mbps、送信時は最大5.7Mbpsもしくは384kbps。ユーザはFOMA対応の携帯電話、またはFOMA対応データ通信カードや対応パソコンなどの端末を使ってサービスを利用する。なお、環境に応じて通信速度が変わるベストエフォート方式での提供となるため、最大通信速度が保証されるものではない。
サービスに加入するには、オンラインでの手続きでOKだ。まずライブドアID(無料)を取得し、同社が提供する課金サービス「livedoorウォレット」を使って利用料金をクレジット払いする。なおlivedoorプロバイダに支払う利用料とは別に、NTTドコモに対して通信料金が必要になる。
◆どこでもつながるFOMAは魅力的だった
ライブドアはこれまで、モバイル戦略としてはWi-Fiを使用した公衆無線LANサービス「livedoor Wireless」を展開するほか、無線LANを利用してネットアクセスを会員同士で共有し合う世界規模のサービス「FON」とも提携している。その同社にとって、今後のユーザ獲得のための次なる一手が、3Gモバイルサービスだった。
この点について大谷氏は語る。「外でもどこでも100%使えるモバイルサービスとして、FOMAハイスピードは魅力的でした。弊社が展開しているlivedoor WirelessやFONは設定が必要なこともあり、利用者はネットワーカーの中でもある程度のレベル以上のユーザさんに限られがちです。ですからプロバイダのサービスラインアップの中ではオプション的な存在にはなっても、『それを目当てに加入する』というレベルにはなりにくい。ですが一方、3Gモバイルなら初級・中級レベルの方でも手軽に使える。簡単便利で、ユーザさんから見れば負担も軽い。『3Gを使いたいからlivedoorプロバイダに入る』というニーズも見込めます。
また公衆無線LANサービスの場合、カバーエリア的には『どこでもつながる』というレベルにはなかなかなりにくい。もちろん今後変わってくるとは思いますが、今日現在ではまだむずかしい面もあると思います。やはり現状の中でエリアカバー率を考えたとき、外出先でも広いエリアで使えるのは3Gが適していると判断しました。これにより広帯域がほしい方は公衆無線LANサービスを、一方どこでも使いたいなら3Gで、という『どんなユーザさんにもマッチングできる体制』が構築できたと考えています。
また3Gでネットにつなぎ、出先からでも自由自在に固定IPを使いながら作業できるという要素も大きい。これによりいつでもどこでも自分のサーバにアクセスしたり、データにアクセス・共有したりできるようになります」
◆固定IP・シンプル、低価格が人気の秘密
同社では今年3月にlivedoorプロバイダをスタートさせて以来、固定IPアドレスを使うようなネット上級者に訴求力を持ち続けてきた。そのプロバイダが3G市場に進出したのだからユーザにとってメリットは大きい。
大谷氏は言う。「livedoorプロバイダは、固定IPでお使いになるユーザさんがもともとかなり多いんです。『固定IPでも料金が変わらない』という点がコアなユーザさんにウケた理由です。プロバイダとしてのサービス体系的にもネット上級者を想定してサービスを絞り込み、メールサービスやウイルスチェックサービスなどはカバーしない。極力、シンプルにしてわかりやすさを心がけています。そこが好評を得て個人のブロガーさんなどによる口コミ等で広がってきました」
3G回線と固定IPを使っていつでもどこでもネットにアクセスでき、余分なサービスがないぶん料金も安い。いかにもコアなユーザにウケそうなビジネスモデルである。
同社が運営するlivedoor Wirelessではスタート当初からモバイルの「面展開」をアピールしてきたが、今回の3Gサービスとの「合わせワザ」でそれがいよいよ実現しそうだ。
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