ATMアジアNo.1の実績を活かしグローバル展開を本格化──OKI川崎社長基調講演

2009年11月27日(金) 08時17分
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OKI代表取締役社長の川崎秀一氏
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LED応用システム(小型ディスプレイ等)
 沖電気工業(OKI)は26日、27日の2日間、東京恵比寿のウェスティンホテル東京にて、プライベートイベント「OKIプレミアムフェア2009」を開催している。イベントでは業務ゾーン、業種ゾーン、要素技術ゾーンごとにOKIグループのエンタープライズ向けサービス・ソリューションの展示を行っているほか、セミナーを開催している。

 開催初日の26日には、同社代表取締役社長の川崎秀一氏による「お客様から常に信頼されるパートナーとして」と題する基調講演が開催された。

 冒頭、川崎社長は、「創業128年、創業者の沖牙太郎が日本ではじめて国産の電話機を世に送り出して以来、その時々のお客様の要望に沿った商品を提供し今日に至っている。その後も、世の中のために必要な社会インフラとなるシステム、機器を納入し、様々なシーンで暮らしや社会に貢献していると自負している」と同社の創業以来の一貫した姿勢を説明した。

 また社長就任以来の経営方針の一つとして、「情報社会の発展に寄与する商品サービスを提供し、常にお客様を原点として、営業・技術・生産・保守が一体となって行動することを掲げている」ことを紹介し、要求をいち早く見つけ出し、総合力でそれを解決できることが事業の発展につながっているとの考えを示し、今後も「グループ全体で一丸となって、お客様のニーズに合った商品やサービスをタイムリーに提供していきたい」と抱負を語った。

 そのユーザニーズに合わせていち早く対応してきた例の一つとして、同社が1970年代より取り組んでいるATM開発・提供の事例が紹介された。1970年代には自動で出金したいというユーザ、業務の効率化を図りたいという金融機関の双方のニーズに応えて、キャッシュディスペンサー(CD)一号機を開発。80年代には自動で入金したいというユーザのニーズに応えてATMを、金融機関の入金されたお金を出金に回したいというニーズを実現するために紙幣還流型ATMを世界に先駆けて開発。90年代には、いつでもどこでも入出金したいを実現するためにコンビニエンスストア向けATMを開発した経緯が説明された。また、2000年以降は海外向けATMの開発にも取り組み、16通貨対応の全世界市場向け紙幣還流型ATMを開発し、来年3月には提供を開始する予定という。

 OKIの事業の柱は、情報通信事業とプリンタ事業であるが、情報通信事業においては、銀行のATM、官公庁自治体の防災・消防システム、ETCのVICSシステム、空港のチェックイン端末、航空管制システムなど、消費者の目に見えるところだけでなく、バックヤードでも、暮らし・社会をサポートしているという。

 プリンタ事業においては、1970年代に世界初のLED技術を使ったプリンタヘッドを実用化して以来、LEDの高品質な印刷技術にこだわってきたという。最近では、環境へのやさしさの観点からも、OKIのLED技術の時代がきたと見ている。現在OKIのプリンタ・複合機は、銀行、官公庁自治体、学校、病院の公共施設、企業、デザイン事務所、店舗などで利用されており、セキュリティ(ICカード認証)やMPS(Managed Print Servise)などのニーズに合った多くのソリューションも提供していると説明。なお、OKIの製品は性能・機能は優れているものの、国内における知名度の低さが販売機会を逃しているとの課題もあると見る。そこで10月より菅野美穂を起用したCMを放映し、日本市場のさらなる開拓を目指していきたいとした。

 製品ラインアップとしては、海外向け紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」、LED技術を応用した小型ディスプレイ、スマートオフィスステーション「iPstage 1000」、太陽光発電用パワーコンディショナー、ITS無線技術を応用した安全運転サポートシステムが紹介された。

 このうち「ATM-Recycler G7」は、25日に発表されたもの。従来の5通貨から16通貨への対応を実現した、グローバル市場向け製品となる。OKIのATMのシェアは、日本と韓国で各々40%、中国では50%とアジアNo.1を誇る。ATMのリーディングカンパニーとしての実績をベースに、今後はグローバル展開を本格化する計画だ。

 また、26日にOKIデータおよびOKIデジタルイメージングより発表されたLED技術を応用した小型ディスプレイについても説明された。LEDプリンタ用に開発されたOKI独自のエピフィルムボンディングという特殊な技術を応用し、小型かつ高輝度・高精度の技術を開発。今後はこの技術を用いて、お客様のニーズに適合するさまざまな分野で展開を進めていきたいと語った。

 最後に川崎社長は「OKIは常にお客様を原点とし、お客様にとって必要不可欠な会社でありたい。これからの時代の要求に合わせて進化し、お客様のニーズにあった商品、システムをタイムリーに提供してまいります」と締めくくった。
《RBB TODAY》
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