IIJ、次世代「モジュール型エコ・データセンター」構築に向けた実証実験を実施
冷却システムに外気を直接利用する方式を採用した「モジュール型エコ・データセンター」を構築し、2010年2月より1年間の運用を通して商用化に向けた検証を行う。なお年間を通して外気冷却を使うコンテナユニットによるデータセンターは、日本国内では初となる。IIJではこれまで、水冷式のコンテナユニットでの検討も進めてきたが、米国では水冷方式から省エネ効果の高い外気冷却方式への移行が進んでいることも踏まえ、環境対策や電力利用効率の向上のために1つの方式だけにとらわれず、設置環境に合わせて最適な冷却方式を選択できるよう、外気冷却方式の検証を進めることにしたという。
通年で外気冷却を利用することによる空調設備コストの削減と、コンテナユニット採用による建屋コストの削減を実現。これにより、従来型データセンターに比べファシリティコストを40%削減し、初期投資の軽減を目指す。またファシリティをモジュール化することにより、建設期間の短縮を可能にする。需要に応じてオンデマンドでデータセンター設備を拡張できるため、クラウド環境のスケールアウトにも簡単に対応できるという。また今回の外気冷却コンテナユニットでは、1ラック当り10KVAの電力を利用可能にする冷却能力を備えているため、従来型データセンターに比べIT機器の実装密度を約3倍に向上させることが可能となる見込み。またデータセンターの電力利用効率を示す指標であるPUE値においてはPUE 1.2以下を目指す。
IIJがクラウドサービスに求められる拡張性、低コスト、省電力化を追求した次世代モデルのデータセンターを設計し、それをベースにNLMエカルがコンテナ筐体の開発を行い、東芝が外気冷却方式による空調設備を、能美防災が防災設備を、河村電器がラックおよび電気設備をそれぞれ提供する。今後IIJでは、実証実験と並行して商用化の検討を進め、2010年4月には商用システムの構築を開始し、2011年3月にはサーバ4000台規模のデータセンターとして稼働させることを計画中だ。
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