NTTデータ、IC運転免許証を活用した個人認証サービスを開発スタート
IC運転免許証内のICチップに記録された情報は、本人認証情報として利用することで、変偽造などの不正利用を防止し、信頼性の高い本人認証を行うことが可能だ。NTTデータでは、銀行口座の開設、携帯電話の契約などといった民間サービスの領域で、IC運転免許証を活用した信頼性の高い本人認証方式の導入を支援するため、IC運転免許証をより簡易に扱うことのできる「ペアリング技術」を開発したため、この技術を軸に、今後民間企業向けの個人認証サービスの事業化に向けた検討を進める。
2007年より、ICチップを内蔵したIC運転免許証への切り替えが順次進んでおり、今年度中にすべての都道府県でIC運転免許証が発行される予定となっている。IC運転免許証では、免許証の情報がICチップ内に電子的に書き込まれているため、顔写真など表面の印刷面の情報が偽変造された場合でも、ICチップ内の情報を読み出し、電子データの改ざん確認を行うことで不正な免許証を発見することができる。しかし、IC運転免許証内の情報を読み取るには、IC運転免許証発行時に設定された2種類の暗証番号を本人が覚えておき、そのつど読み取り機に入力する必要があり、民間のサービスにおいてはIC運転免許証内の情報を活用する際の障壁になることが想定されていた。
NTTデータでは、暗証番号入力の代わりに、本人の持つほかのICカード情報をキーとして、2枚のICカードのペアリングによるパスワード変換による個人認証を行う技術を開発した。これは、IC運転免許証の2つの暗証番号 と個人が携帯している本人特定可能な他の媒体(ICカード、おサイフケータイR等)のIDをセンタに事前登録(ペアリング)しておくことで、IC運転免許証の電子データの読み出しを、パスワード入力の代わりに他の媒体をかざすだけで行えるようにする。さらに改ざん確認機能、他のICカードとのペアリング機能を「認証センタ」からSaaS型のサービスとして提供することも想定しているとのこと。その他、本人確認代行、年齢確認代行、証跡管理代行といった付加サービスの提供も視野に入れており、金融機関における口座開設時の個人認証、コンビニエンスストアでの情報端末での個人認証などを利用例として想定しているという。
NTTデータでは、この技術を用いてIC運転免許証の情報を利用する際の運用上の利便性を向上させることで、民間サービスにおいてもIC運転免許証による信頼性の高い本人認証が普及すると考えており、今後民間企業向けの個人認証サービスの事業化に向けた検討を進める。
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