2010年のIT支出は“過去最悪”から脱出 〜 ガートナー、見解を発表
2009年の全世界におけるIT支出が、前年比5.2%減と予測される中、ガートナーは、IT業界が過去最悪の状況を抜け出しつつあるとの見解を示した。2010年のIT支出は3.3%増の合計3兆3,000億ドルとなることが見込まれ、IT業界は成長局面に転じるとしている。その一方でIT支出は若干増加するものの、企業のITリーダーは引き続き慎重な姿勢も継続するようにと注意を促した。
ガートナーのシニア・バイス プレジデント兼リサーチ部門の最高責任者であるピーター・ソンダーガード氏は「2010年にIT業界は成長局面に戻りますが、2012年までは2008年の売上レベルに戻ることはないでしょう。2010年は、企業のコスト、リスクと成長について、バランス良くかじ取りをしなくてはならない年です。50%以上の企業は依然として、IT予算は前年比フラットか減少し、2011年になって初めて少しずつ回復に転じることになるでしょう」と語ったうえで、全世界のコンピューティング・ハードウェアの支出は、2009年は前年比16.5%減の3,170億ドルになる見込みで、他のIT分野よりも厳しい状況とした。2010年のハードウェア支出は前年から横ばいで推移すると予測。通信分野は、2009年の全世界のIT支出が、前年比4%減のおよそ1兆9,000億ドルとなるという見通しだが、2010年はプラス3.2%の前年比成長率まで回復すると予測した。全世界のITサービス支出は、2009年に7,810億ドルとなる見込みで、2010年は前年比4.5%のプラスとなると予測。全世界のソフトウェア支出は、2009年は前年比2.1%減と落ち込むが、2010年の成長率は4.8%増と回復基調になると予測した。
2010年にITリーダーが考慮すべき重要な事項としては「設備投資(CAPEX)から運用コスト(OPEX)へのシフト」「ITハードウェアの長期利用による影響」「質の高いビジネス・ケース設定をIT部門が学ぶ必要性の増大」などがあげられている。また「ビジネス・インテリジェンス」「仮想化」「ソーシャル・メディア」についても引き続き重要だとした。今後重要となりそうなものとしては「コンテキスト認識コンピューティング (Context-Aware Computing)」「オペレーショナル・テクノロジ (OT: Operational Technology)」「パターン・ベースト・ストラテジ (Pattern-Based Strategy)」などがあげられた。
なおガートナー ジャパンでは、来る11月11日〜13日の3日間、ホテル グランパシフィックLE DAIBA(東京・台場)にて、「Balancing Cost, Risk and Growth‐ITで挑む、『視界ゼロ』時代の競争と成長‐」をテーマに『Gartner Symposium/ITxpo 2009』を開催する予定。
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