富士通研、電子ペーパーを利用した患者案内ソリューションを実験
富士通研究所が開発した“カラー電子ペーパー”と独自の無線システムを搭載した“電子カードホルダー”を、電子カルテと連動させ、外来患者1人1人に待ち人数などを配信する、案内ソリューションとのこと。患者がICカードの診察券を挿すだけで、受診までの待ち人数や行き先をリアルタイムに表示することが可能。ICカードの読取機能付の電子カードホルダーに、富士通研究所が開発した書換え時以外は電力を使用しない低消費電力のカラー電子ペーパーを搭載することで、PHSや無線LANなどの携帯端末に比べて10分の1以下の消費電力となっている。また医療用途へも利用可能な低送信出力の無線通信規格IEEE802.15.4に準拠し、独自のプロトコルを追加することで、1台の無線アクセスポイントで毎秒14台の電子カードホルダーに案内情報を通知が可能。
今回、富士通病院(神奈川県川崎市)で実証実験を行い、本ソリューションが実際の病院での運用において、毎秒10台以上への情報配信を実現しながら、電子カードホルダーの充電は1週間に1度という省電力を実現し、病院の運用コストを低減できることを確認したという。また患者の待ち時間に対する不安を軽減できるというアンケート結果も得られたという。
今回の実証実験では、電子カードホルダーへの平均配信間隔は4分であり、電子ペーパーの搭載と無線系消費電力の制御により、平均消費電力は0.1ワット以下という低消費電力動作を確認できたとしている。これにより長時間動作が可能になり、従来のPHSなどを用いた場合、毎日必要と考えられる充電間隔は、本電子カードホルダーでは一週間で十分となり、運用コストの削減につながると同社では見なしている。今回の実証実験では、357名の患者に対してアンケート調査を行ったところ、85%が待ち人数の更新や診察室への呼出しはわかり易い、95%が待ち人数の表示は必要だと思うとし、待ち人数や呼び出しの通知サービスの有効性が確認できたとのこと。
なお、本ソリューションは、10月6日〜10日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2009」の富士通ブース(ホール4)に出展される予定。
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