アルカテル・ルーセント、IP/光伝送統合バックボーン・ソリューションを発表

2009年9月18日(金) 12時19分
 仏アルカテル・ルーセントは現地時間16日、通信事業者におけるコアネットワーク(バックボーン・ネットワーク)の負荷軽減を狙った新しいIP/光通信統合バックボーン・トランスフォーメーションを発表した。

 この統合バックボーン・トランスフォーメーションは、アルカテル・ルーセントの“ハイレバレッジ・ネットワーク(High Leverage Network:HLN)”戦略の主要素の1つとなるもので、すでに業界トップクラスの通信事業者に採用されているという。

 現在インターネットにおいては、動画トラフィックが大きく帯域幅を消費している。また同時に、企業向けデータ・アプリケーションや遠隔医療、ビデオ監視、コラボレーション型ビジネス・アプリケーション(テレプレゼンスなど)、クラウドコンピューティング、リモート・ストレージ、リモート・バックアップ、データセンターープロテクションといったダイナミックなIPサービスの需要も増大しており、こういったサービスのすべてに非常に高度なQoS(Quality of Service)が要求される。バックボーンは、この両タイプのトラフィックを適切に処理できなければならず、ほぼすべてのトラフィックが通過するコアルータにかかる負荷は増大している。

 アルカテル・ルーセントの新しい統合バックボーン・トランスフォーメーションは、IPおよび光伝送リソースをより緊密に統合することが可能な製品となる。通信事業者は自社の伝送ネットワークを最適化、活用してトラフィックの急増に対応するとともに、運用・保守コストを大幅に削減することが可能。アルカテル・ルーセントのあらたなアプローチは、ネットワークエレメントの数を減らし、電力効率とラックスペース効率化、ネットワークプロビジョニングと障害管理の簡素化、レイテンシの最小化、信頼性の向上などを実現したもので、通信事業者にとっては、効率向上、障害復旧力の強化、複雑化の回避などのメリットとなり、省電力化、省スペース化、運用面の複雑化回避に加え、30%以上の設備投資削減が実現するという。

 アルカテル・ルーセントは、光伝送レイヤとIPレイヤで、コントロールプレーンのインテリジェントな統合を行い、迅速なサービスプロビジョニングや障害復旧力の向上などのメリットを実現した。またさらに、光伝送製品群とIP製品群はデータプレーンで40ギガビットと100ギガビットの速度をサポートすべく開発が進められており、ネットワーク容量拡大へ向かっているという。また、アルカテル・ルーセントでは、IPドメイン、光伝送ドメイン双方を横断してエンド・ツー・エンドでネットワークを把握できる機能をネットワーク・オペレーション・センターに提供する統合ネットワーク管理手法も提供する。

 アルカテル・ルーセントのキャリア・ポートフォリオ戦略責任者でIP事業部プレジデントのバジル・アルワン氏は「急増するインターネット・トラフィックと歩調を合わせてコアでルータ容量を増強していく現状のやり方を、当社のお客様である通信事業者が長期にわたって継続するのは困難です。コアネットワーク刷新の好機を捉えるうえで、アルカテル・ルーセントは他社と異なる絶好のポジションにあります。IPルーティングと光伝送の両分野の市場で大きなシェアを持ち技術的リーダーシップを取っているアルカテル・ルーセントは、他に類を見ない非常に効果的なソリューションによって、お客様がこの問題に対処するお手伝いをする理想的な条件が揃っています」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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