エプソン“無くてはならない”——3カテゴリでシェア50%超を目指す
「カラリオ・プリンター」としては、プリンター、スキャナー、コピー、メモリカードからのダイレクトプリント機能を備えたA4対応複合機「EP-902A」「EP-802A」「EP-702A」「PX-502A」、プリンター、スキャナー、コピー機能を備えたA4対応複合機「PX-402A」、シングル機「EP-302」を発表。このうちEP-902A、EP-802A、PX-502Aは無線LAN機能(IEEE802.11b/g準拠)を標準搭載する。
「カラリオ ミー」の新商品は、7V型カラーディスプレイで写真データをデジタルフォトフレームのように鑑賞しながらプリントできる「E-600」と、これに加えワイヤレスの「あいうえおキーボード」を装備し、ハガキの宛名面・通信面を作成しPCを使わずにハガキを完成できる「宛名達人 E-800」。
「エプソンプロセレクション」としては、半切/A2対応の顔料インクジェットプリンター「PX-5002」を発表。ブラック(フォトブラックまたはマットブラック)、グレー、ライトグレーの3種類の濃淡の異なるブラックインクを搭載することにより、グレースケールの階調性・色精度が大幅に向上する「PX-P/K3インク」、ブルーやバイオレット領域の色再現範囲を拡大する「VM(ビビッドマゼンタ)インク」、論理的色変換システム「LCCS」などのエプソンの最新高画質テクノロジーを搭載している。
発表会ではあわせて、コンシューマプリンター商品戦略、年末商戦の販売戦略などについても説明された。
取締役 情報機器事業セグメント担当の羽片忠明氏は、「スペックに偏った開発ではなく、2009年末商戦コンセプトである“暮らしの中で無くてはならない存在へ”とするために、心の敷居を下げることを徹底し、エプソンのプリンターを気軽に使える存在にする」と商品開発の方向性を説明した。
昨年、エプソンでは国内で展開するブランドビジョンを刷新した。カラリオロゴのカラフルなボールには、「快適」「簡単」「キレイ」「スタイリッシュ」「環境」「未来」の意味が込められており、これらが中心の“わたし”つまりユーザーを取り囲む。「2009年の新商品においては、それぞれのボールで、お客様の暮らしを彩るパートナーとなる」と情報画像事業本部 副事業本部長の遠藤鋼一氏は語る。
たとえば、「簡単」においては、無線LANのセットアップが簡単になることで、ユーザーにとってプリンターの無線LAN接続が身近になる。具体的には、設定の手順を明確にして、選択肢を少なくしたという。たとえば、昨年の旧商品では30分以上かかった設定が新商品では4分弱で完了したという。「スタイリッシュ」「快適」においては、従来のピアノブラックに加え、傷や指紋がつきにくく、スタイリッシュなドットパターンテクスチャーをデザインにとり入れたことが紹介された。
「キレイ」においては、2005年「逆光補正」、2006年「顔検出率アップ」、2007年「シーン判定技術」、2008年「逆光補正—覆い焼き」が搭載されたが、2009年商品では「ノイズ除去・美肌補正」が実現したことなどが説明された。
エプソンでは、新商品9モデルを加え、複合機7モデル、コンパクト3モデル、単機能A4対応4モデル、単機能A3〜A2対応5モデルの全19モデルにて、2009年末商戦を戦っていくと、代表取締役社長 平野精一氏は説明した。
インクジェットプリンターの2009年上期市場は対前年比97.5%と落ち込みを見せた。同社では、国内トップベンダーの使命として、Windows 7やカラリオ・ミーによる市場活性化により、前年プラス成長を目指すという。販売目標としては、3つのカテゴリ——複合機、コンパクトプリンター、インクジェットプリンター全体の各々でシェア50%以上を目指すという。
具体的には「暮らしの中に無くてはならない——お客様に毎日使っていただくプリンターということを念頭においてプロモーションを進めている」という。“無くてはならない”を年末商戦の販売キーワードに、「リビングに—」「コミュニケーションに—」「年賀状やはがき作りに—」「作品作りに—」“無くてはならない”を戦略にプロモーションを展開。この意味からも、新しいカラリオのタレントには、映画界、芸能界に“無くてはならない存在”である役所広司さん、竹内結子さんを起用したという。
「プロセレクション」のプロモーションとして今年も、同社の写真好きな社員が全国を行脚しながらプリンタに関する悩みを解決する「それいけ!写真隊」を実施することも紹介された。今年は、全国12会場で、7千人を集客する予定という。
最後に平野氏は改めて、「カラリオはお客様にとって無くてはならない存在を目指していく」と語り、発表会を締めくくった。
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