2009年度のITアウトソーシングは伸び率低下、SI受注が減少か? 〜 矢野経済研究所調べ | RBB TODAY
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2009年度のITアウトソーシングは伸び率低下、SI受注が減少か? 〜 矢野経済研究所調べ

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ITアウトソーシングサービス市場規模推移と予測
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 矢野経済研究所は18日、「ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果2009」を公表した。2009年5月〜7月の期間、アウトソーシング事業者、データセンター事業者を対象に専門研究員による直接面接取材、ならびに電話・Eメールによるヒアリング、文献調査などを併用して行ったもの。

 それによると、2008年度の市場規模は、前年度比約7%増と高い伸びであったのに対して、2009年度は、前年
度比約2%増と、伸び率は縮小する見込みだという。これは、金融危機後の景気悪化の影響で、ユーザー企業のIT投資予算が削減されており、ITアウトソーシングサービス市場の一分野であるシステムインテグレーションサービスの受注が減少すると見込まれるためとのこと。アウトソーシングサービスに連動して提供されるシステムインテグレーションサービスは、2008年末頃から受注が少しずつ増加しており、また案件の小口化も進んでいるため、2010年度までの各社の売上高は減少すると、同調査では考察している。

 また、データセンターの新設が相次いでおり、競合が増加したことで老朽化したデータセンターーを中心に、一部では価格競争が始まっている。今後、そうした価格の低下が進むことも、市場の伸びを抑える要因となる可能性がある。一方で、今後も堅調な成長が見込まれる4つの要因として、「企業内のデータ量の増加」「企業の情報管理の重要性の高まり」「環境面からの要請」「企業の競争力確保を目的としたコア業務へのシフト」があげられている。なお、2007年度〜2013年度の年平均成長率(CAGR)は4.3%で推移し、2013年には、3兆1,305億円に達すると、同調査では予測している。
《冨岡晶》
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