日立の環境配慮型&クラウド対応DCが横浜に誕生——グリーンITを加速

2009年8月7日(金) 01時36分
横浜第3センタ(提供:日立製作所)の画像
横浜第3センタ(提供:日立製作所)
約70名のエンジニアが3交代制で24時間・365日監視を行う日立統合管制センタ。JP1など日立の監視システム群ですべてを監視するの画像
約70名のエンジニアが3交代制で24時間・365日監視を行う日立統合管制センタ。JP1など日立の監視システム群ですべてを監視する
情報・通信グループ アウトソーシング事業部 事業部長の渡部芳邦氏の画像
情報・通信グループ アウトソーシング事業部 事業部長の渡部芳邦氏
新データセンタの特長の画像
新データセンタの特長
屋上の設備。室外機は写真左上の画像
屋上の設備。室外機は写真左上
高温化防止機能のあるポーラスコンクリートパネルの画像
高温化防止機能のあるポーラスコンクリートパネル
室外機の周りには天然芝が植えられているの画像
室外機の周りには天然芝が植えられている
柔軟性の高いサーバ室の画像
柔軟性の高いサーバ室
サーバ室の空調効率最適化の画像
サーバ室の空調効率最適化
画面免震の画像
画面免震
地震リスク分析評価ではリスクが「極めて低い(2.9)」と評価の画像
地震リスク分析評価ではリスクが「極めて低い(2.9)」と評価
27基の免震装置がビルを支え、揺れを吸収して減衰させるの画像
27基の免震装置がビルを支え、揺れを吸収して減衰させる
ケーブル類には伸縮性のあるカバーとキャスターが取り付けられているの画像
ケーブル類には伸縮性のあるカバーとキャスターが取り付けられている
3基のUPSが設置済み(写真中央)。6基まで増設可能というの画像
3基のUPSが設置済み(写真中央)。6基まで増設可能という
事業ポートフォリオにおける「横浜第3センタ」の位置づけの画像
事業ポートフォリオにおける「横浜第3センタ」の位置づけ
 日立製作所は6日、横浜にて7月21日に開設したデータセンタ「横浜第3センタ」の内覧会を実施した。同センタは最先端のグリーンITを駆使した環境配慮型データセンタで、クラウドコンピューティング時代に対応した、同社19番目のデータセンタとなる。地上7階・塔屋1階、総床面積10,961平方メートルの鉄筋コンクリート造(PCaPC工法)の内部には、日立統合管制センタも設置。サーバ室は標準的なサーバラックであれば1,000本以上の収納が可能で、局所空調機等の併用により、次世代の高密度ラックにも対応可能。建設費は100億円を超える(今後のUPS増設費なども含む)という。

 内覧会に先だって情報・通信グループ アウトソーシング事業部 事業部長の渡部芳邦氏は、「日立グループの総力を結集して造り上げた。クラウド時代に対応し、これまでどおり、安心で信頼感あるサービスの提供をモットーにお客様の大事なシステムをお預かりする」と説明した。

 同センタは、堅牢性・信頼性、セキュリティ面で従来のDCよりグレードアップし、さらに最新鋭のIT・設備機器や省電力運用ソリューション、自然エネルギーを有効活用するグリーンITが特長だ。2012年度までに消費電力量を、2007年度比で最大50%削減することを目標に取り組んでいるデータセンタ省電力化プロジェクト「CoolCenter50」の成果が適用されている。

 自然エネルギーの活用としては、屋上緑化による空調の効率化が紹介された。屋上に高温化防止機能のあるポーラスコンクリートパネルを敷き詰め、そこから1.5メートルの高さには天然芝を上、そこに室外機を設置。これにより、室外機の入気温度を夏季には5〜10度程度低減し、熱負荷の軽減を実現する。

 サーバ室の空調設備には、NTTファシリティーズと日立アプライアンスの共同開発によるIT装置用床置型空調「FMACS-V(エフマックス-V)」を採用。天井高約3メートル、床下60センチと広い空間を確保することにより、空調効果を高める設計となっている。

 堅牢性では堅固な地盤への直接基礎工事と免震装置を併用し、地域で想定される最大規模の地震にも耐えうる構造設計をもつ。27基の免震装置がビルを支え、揺れを吸収して減衰。ケーブル類には伸縮性のあるカバーとキャスターが取り付けられ震動から守られる。

 高信頼な電源システムとしては総合効率95%の高効率なUPS(無停電電源装置)「UNIPARA」を採用。現在は2基+予備の計3基が設置されており、6基までの増設が可能となっている。日立グループはすべての製品を環境適合製品にしようとしているが、「UNIPARA」はその中でも優れたスーパー環境適合製品に認定されている。コスト面でも、従来の総合効率92%の装置と比較した場合、年間211万円の節約(535−324万円)が見込めると試算する。

 日立製作所では、既存のデータセンタにおいても、機器の入れ替えの際などに、グリーン化を推進していくという。また、グループの総力を挙げて造り上げた「横浜第3センタ」の省エネ化のノウハウをビジネス化し、日立グループとしてデータセンタ事業者向けに提供していく計画もあるという。
《田村麻里子》
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