NRI、自動分析でメール「誤送信」を防止する技術を開発 〜 添付ファイルの内容チェックも

2009年7月31日(金) 15時46分
誤送信防止の模式図の画像
誤送信防止の模式図
NRIの誤送信防止技術を活用した電子メール誤送信検知フローの画像
NRIの誤送信防止技術を活用した電子メール誤送信検知フロー
添付ファイルの宛先チェックの画像
添付ファイルの宛先チェック
NRIが開発した誤送信防止技術と既存技術との対比の画像
NRIが開発した誤送信防止技術と既存技術との対比
 野村総合研究所(NRI)は31日、電子メールの送受信履歴を機械学習で自動分析することで、誤送信を事前に検出して防止する技術を発表した。利用者が意図しない宛先に間違った文章や添付ファイルを送信してしまう電子メールの誤送信による、情報漏えいを未然に防ぐことが可能になるという。

 一般的に誤送信防止を目的とした製品は、送信宛先ごとに特徴のあるキーワードを管理者が判断して登録するといった方式が採られている。しかし事前入力の必要があるため、手間がかかる上に適切なキーワードを判断することが難しく、あまり活用されていないのが現状だ。他にも、送信履歴にある宛先と照合する方法、送信前に一定時間保留する方法などがあるが、利用者の使い勝手や検知精度に問題があった。

 NRIが開発した誤送信防止技術は、過去に送受信した電子メールの履歴をコンピュータが自動分析、宛先ごとの電子メールの特徴を自動的に認識して、宛先が誤っていることを検知して誤送信の可能性を事前に通知するという。機械学習を行うため、人の手によってキーワードを登録する必要がなく、誤送信防止の負荷が大幅に軽減されるとのこと。また、機械学習のエンジンがメールサーバ上で稼働することにより、大量の電子メールをもとに機械学習を重ねることができ、より高い精度で誤送信を防止できる。さらに添付ファイルの解析も行い、添付ファイルの宛先名とメールの宛先を照合するといったことも可能だ。

 この誤送信防止技術は送信時のチェックだけでなく、受信時におけるスパムメールの自動検出といった他の用途への活用も可能なため、汎用的な導入も可能な見込みだ。NRIは、今後この技術を、企業の情報システムや既存の電子メールソフトと連携させ、実用的なサービスとして提供していく予定。
《冨岡晶》
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