富士通、原子力機構から日本最速スパコンシステムを受注 〜 200TFLOPSを実現
新システムは、3つの異なる用途の計算サーバシステムから複合システムが構成され、これら3システムの理論ピーク性能合計は現行システムの約14倍となる214TFLOPSとなる。これは国内のスーパーコンピュータシステムとしては最高性能となるという。
「大規模並列演算部」(理論ピーク性能:200TFLOPS) は「インテルXeonプロセッサーX5570(2.93GHz)」を搭載する大規模ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」2,157ノード(4,314CPU、17,256コア)により構成される日本最大のLinuxクラスタシステムとなる。ノード間は最新の高速インターコネクトである「InfiniBand QDR」で接続され、高性能な並列環境を実現した。「次世代コード開発部」(理論ピーク性能:12TFLOPS)は、同社のクアッドコアプロセッサ「SPARC64 VII」を搭載したハイエンド・テクニカルコンピューティングサーバ「FX1」320ノード(320CPU、1,280コア)からなるクラスタシステムとなる。「共有メモリ型演算サーバ」(理論ピーク性能:1.92TFLOPS)は「SPARC64 VII」を搭載したUNIXサーバ「SPARC Enterprise M9000」により構成。主には高速増殖炉開発のためのシミュレーションなどの計算に使用される。その他、ディスクアレイ装置には、ストレージシステム「ETERNUS DX80」が採用され、36台の大規模構成により物理容量1.2ペタバイトの大容量データ保存領域を提供する。
原子力機構は、2005年10月に国内唯一の原子力に関する総合研究機関として発足し、高速増殖炉サイクルや高レベル放射性廃棄物の処理・処分、原子力安全性、核融合、中性子科学、量子ビーム利用など、原子力に係わる研究開発を進めている。同機構では、これまで共用スーパーコンピュータシステム(理論ピーク性能:13TFLOPS)と高速増殖炉プロジェクト用スーパーコンピュータシステム(同:2.4TFLOPS)の2システムを活用してきた。新システムは2010年3月に稼働を開始。原子力機構様は核融合シミュレーションをはじめとする原子力分野のさまざまな研究開発において新システムを活用し、安全な原子力エネルギーの実現に役立てていく予定となっている。
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