ネットブックの次は超薄型ノート——インテル記者会見
企業向けの市場に比べるとコンシューマ市場は落ち込んでおらず、ネットブックはノートPC全体の30%を占めるまでに成長。新たなトレンドを作りだした。吉田氏が「今年は技術が実ビジネスに結び付く基調がでてくる感じがする。今後の中心は低消費電力、プロセスの微細化、WiMAXだ」と話す通り、モバイル市場を新たなステージへ引き上げていくのがインテルの今年の課題となる。ちなみに今年の終わりには32nmプロセスの製品も市場に投入される。
マーケティング本部長の江田麻季子氏は、「超薄型ノートブックPCは全く新しいカテゴリ。13.3インチのLCDを持つノートブックはあまり動かされない形で使われてきた。一方でネットブックはPCを持ち運ぶというスタオルを一般のユーザーにもたらした。ただし、利用形態はインターネットやメールなどのベーシックなものにとどまっている」と話し、超薄型ノートブックPCの薄くて軽く、パフォーマンスとモビリティーを両立させた機能をアピールした。
インテル技術本部技術部長の土岐英秋氏は、COMPUTEX TAIPEI 2009のアップデート情報を公開した。氏はまず、直近で発表になったIntel Core2 Duoプロセッサ T9900(3.06GHz)について、数値演算は約80%向上、浮動小数点演算は倍以上に向上しているとのグラフを示した。バッテリーライフに関しては56W/hのバッテリーを使用した場合、8時間を超えるデータがとれている。超薄型ノートブックPCのコンポーネントレベルでの特徴は、ひとつはパッケージサイズだ。メインストリーム向けのBGAパッケージは3342平方ミリメートル(Penryn SV、Cantiga GM、ICH9-M合計)だったのに対し、1415平方ミリメートル(Penryn ULV、Cantiga GS、ICH9-MSFF)と小型化されている。
また「インテル My WiFiテクノロジー」についても紹介された。これはノートPCをハブとして、無線LANと無線PAN(Personal Area Network)の同時利用を実現するもので、インターネットに接続したまま8台までのWiFi対応機器との接続を可能にする。接続されるものはゲーム機、プリンター、カメラ、デジタルフォトフレームなど様々な機器が想定されれいる。会場では携帯電話で撮影した画像がノートブックをハブとしてMy WiFiで接続されたプリンターに出力される様子や、ウェブカメラを搭載した小型の自走式ロボットが撮影した画像をMy WiFi経由でインターネットのSNSに画像をアップすれうようすが紹介された。
これらの技術によってノートPCの市場は新しいカテゴリーへと展開されていくのがインテルの描く絵である。従来の薄型ノートPCとの違いは、なんといってもその価格とバッテリー駆動時間だろう。また、超薄型の目安としては1インチ未満というところだ。
さらにデスクトップ向けの製品では、LynnfieldおよびIntel P55 Expressチップセットについて触れられ、iTunesで14%、CINEBENCHで20%、SPECintで40%の向上がみられたとした(Core2 Quad Q9650との比較)。
2010年には、省電力効率に優れた小型PC向けであるClarkdale(コードネーム)プラットフォームが控えている。Dual Core(Westmere:32nm)とグラフィックス+メモリコントローラ(45nm)をひとつのパッケージに収めた製品。PenrynベースではCPUとグラフィックスメモリコントローラのGMCH、ICHの3チップ構成だったが、2チップ構成になりI/O側でも従来GMCHに入っていたmanageabilityエンジンがI/O側に統合される。
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