2013年までに1日のネット利用が12時間増!? 〜 米シスコ「Visual Networking Index」調査結果

2009年6月12日(金) 16時03分
 米Cisco(シスコ)は12日、独自の予測・調査である「Cisco Visual Networking Index(VNI)Forecast and Methodology, 2008-2013」の結果を発表した。

 「Cisco VNI Forecast」は、世界のIPトラフィックの増加を予測するために考案されたもの。予測は、シスコ独自の分析に加え、独立系アナリストの予測をモデル化したものを基に作成されている。また世界全体のIPトラフィックの増加状況をより詳しく知ることのできる、「VNI Forecast Widget」「VNI PC Pulse」「Cisco Global Internet Speed Test(GIST)」などの独自アプリケーションを開発している。

 同調査の予測によると、世界のIPトラフィックは2013年までに5倍に増加する見込みだという。北米、西欧、アジア太平洋、中東をはじめとする世界の諸地域を比較した今回の予測には、消費者とサービスプロバイダの動向が重要な影響を与えており、月間のIPトラフィックは2008年の約9エクサバイトから2013年には56エクサバイトに達する見込みとなっている。世界の年間IPトラフィックは、2013年までに3分の2ゼタバイト(667エクサバイト)に達する見通しだ(1ゼタバイトは1兆ギガバイト)。なかでも中東とアフリカがもっとも急速に増加する見込みで、年平均51パーセントの割合で増加し、月間IPトラフィックは2013年に1エクサバイトに達する見通しとなっている。

 増加の主な要因はビデオで、2013年までにあらゆる形態のビデオ(テレビ、VoD、インターネット ビデオ、P2P)のIPトラフィックが、消費者が利用する世界のIPトラフィックの90パーセント以上を占める見込みとされた。ビデオ コミュニケーション(ビデオ機能付きインスタント メッセージングやビデオ電話)によるトラフィックは、2008年から2013年にかけて10倍に増加すると予測。またモバイル機器によるデータ トラフィックも2008年から2013年にかけて年々倍増し、2008年から2013年の間に66倍に増加するという。そして2013年には、世界のモバイル データ トラフィックの約64パーセントをビデオが占めるようになるとのこと。

 ネットワークに接続された機器(テレビ、パソコン、モバイル機器など)は、さまざまなタスクや機能をIPネットワークにより同時サポートできるようになったが、これにより能動的なデジタルマルチタスキングと受動的なネットワーキングを含む「Consumer Hyperconnectivity(コンシューマハイパーコネクティビティ)」は、「1日当たりのデジタル利用時間」を増加させると見られている。能動的なデジタル マルチタスキング(オンラインで音楽を聴きながらオンラインで仕事をする、Webの閲覧やインスタント メッセージングをしながら電話で話す、など)によって、2013年までに1日当たりの「ネットワーク利用時間」が6時間、受動的なネットワーキング(他のネットワーク プログラムを見ながらDVRに録画する、各種ユーザーエクスペリエンスのバックグラウンドでストレージのバックアップをオンラインで実行する、セキュリティや防犯カメラなどの監視用ビデオ、など)により、さらに6時間増える見通しとなっており、そのため、現在の「1日当たりのネットワーク利用時間」はのべ36時間だが、2013年までに1日当たり約48時間に増加する見込みとなっている。
《冨岡晶》
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