【Interop Tokyo 2009(Vol.6)】ShowNetで最新伝送技術と製品をチェックする
NOCから外部へは合計で131Gbpsの複数回線で都内のデータセンターにつながっている。そこからは各IXやトランジットプロバイダを経由してインターネットに接続される。300社を超える企業の実験、デモを含むトラフィックをさばくInteropのバックボーンネットワークは、ShowNetとして来場者に公開されている。
そもそも、Interopのネットワーク環境は、出展企業から提供される機材や人材によって構築される。そこは、各社にとって技術力をアピールする場でもある。また、運営は、大学などからのボランティアスタッフにより、ネットワークの管理や、出展企業への接続サービスなどをサポートする。学生にしてみれば、実際に大規模なネットワークを構築できるまたとないチャンスだ。また企業側にとっては、優秀な学生が集まるので、将来のエンジニアに自社の製品の特徴を知ってもらうという効果も期待できる。
ShowNetにスポンサーや機材提供などで協賛している企業、団体、大学、研究機関は40以上、特別協力の企業・団体を含めると60近くに及ぶ。ShowNetでは、これらの最新鋭機材が実際に稼働している状態、ラックの構成などが見られ、見学ツアーでは、スタッフがNOCやPODの機器、システムについてのレクチャーをしてくれる。
今回のShowNetの特徴、見どころは、物理スイッチの仮想化構成、IPv6への取り組み、可視化技術、テストベッド、FCoE技術、EtherOAMによる管理と監視、となっている。このうちIPv6については、90年代初めから対応されてきているが、あと数年で新規のIPv4アドレスの割り振りができなくなることを考え、新しい技術を積極的にShowNetに導入している。具体的には、キャリアグレードNAT、64SLB(IPv6-IPv4 Server Load Balancer)、64Proxy、トランスレータ(NAT-PT)などだ。
可視化技術については、NOCの内部に外側に向けたディスプレイが多数あるのだが、ここでネットワークの状態や管理情報のデモが行われている。仮想化が進むと、ネットワークの状態管理に可視化はますます重要になるという。
テストベッドについては、各社のデモ内容に応じた試験用のトラフィックを発生させたり、疑似攻撃などを再現できるような機器も構成されているそうだ。セキュリティ関係の防衛デモ、トラフィック管理ツールなどのデモに対応する。
FCoE(Fiber Channel over Ethernet)は、昨今のデータセンター事情から事例が増えているという。今回の特徴としては、シングルモードのファイバーの総延長が昨年より伸びていることだ。また、昨年使用していたCAT6のUTPケーブルはなくなっている。
EtherOAMも新しいネットワーク監視技術標準として注目されている。これも今回のShowNetで運用され、実際の環境での構築、運用ノウハウが収集される。
ShowNetは、今後のネットワーク技術を現場感覚で体験できる展示といっていいだろう。
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