【Interop Tokyo 2009(Vol.5)】IRI、光通信量子暗号伝送装置を展示

2009年6月10日(水) 20時32分
NuCrypt社のPYHSEC伝送装置の画像
NuCrypt社のPYHSEC伝送装置
PHYSECの特徴の画像
PHYSECの特徴
日立情報通信エンジニアリングのPYHSEC伝送装置の画像
日立情報通信エンジニアリングのPYHSEC伝送装置
 Interop Tokyo 2009のベンチャーブースにて、インターネット総合研究所(IRI)は、伝送経路の物理層の暗号化技術「PHYSEC」を実装した製品を展示していた。物理層の暗号化というのは、パケットのコードの暗号化ではなく、最下層レイヤの信号そのものをノイズのように暗号化してしまう技術だ。

 基本になる技術は、光通信量子暗号(Y-00)と呼ばれる技術だ。光波長の量子の揺らぎを応用したもので、ビットパターンを多値化する。観測波形に意味のあるパターンがでないので、物理的な解読は不可能な技術とされている。

 基礎研究は、2000年に米国Northwestern大学のH.P. Yuen教授によってなされ、日本の玉川大学 広田修教授の強度変調技術と組み合わせることで、実用化が進んだものだ。その後、日立情報通信エンジニアリングが製品開発を進めている。米国ではNuCrypt社が位相変調との組み合わせでやはり実用化を進めている。

 IRIは2006年から玉川大学と研究協力を続けており、量子暗号化技術の事業開発活動を始め、上記2社の実用化モデルの展示を行っている。伝送路のファイバー化が進むなか、物理層でのセキュアな通信ニーズが今後高まれば、このような技術は重要になってくるだろう。

 サービスの組み合わせやマッシュアップがイノベーションといわれてしまう昨今、量子暗号化などの基礎研究技術の市場への広がりに期待したい。
《中尾真二》
注目の情報[PR]

注目ニュース

IRI所長名を冠した「藤原洋記念ホール」が慶應日吉に開設

 本年、創立150周年を迎える慶應義塾は、記念事業の一貫として日吉キャンパスに「協生館」を設立、また陸上競技場を一新し、25日に内覧会を開催した。

【FOE 2008 Vol.4】難攻不落!? 量子暗号化による大容量データ高速伝送デモ

 日立情報通信エンジニアリングのブースでは、高速光伝送技術の応用例として光通信量子暗号(Y-00)伝送装置のデモが行われている。

【ビデオニュース】量子暗号化による大容量データ高速伝送デモ

 ハイビジョン動画のデータ伝送を暗号化しながら、かつ「ほぼ」リアルタイム伝送を可能にする技術が、東京ビッグサイトで行われている「ファイバーオプティクスEXPO 2008」の会場で紹介されていた。

特集

RSS

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト