日立、ストリーミング専用ストレージ向け新技術を開発 〜 HD映像を1,200本分同時に配信
この技術を搭載したストレージの試作装置では、HD画質の映像を1,200本分同時に配信することに成功したという。今回開発されたデータ入出力制御技術は、Unixをベースとした既存配信技術に対して、10倍以上の性能となり、2007年に日立が発表した試作装置と比べても約3倍の性能を達成したとのこと。この配信装置1セットあたりで12Gbps(10MbpsのHD画質の映像データ1,200本分)の配信性能が確認された。
新たなデータ入出力制御技術は、映像データのデータ入出力(I/O)を管理するリアルタイムOSを改良したもの。マルチコアのCPUを有効活用し、映像データのI/Oを効率よく行うことによって、映像データの配信性能を向上させた。ストリーミング専用ストレージに搭載している各CPUのコアごとにI/O処理を均等に分配し、かつ各I/O処理を並列に実行させるため、CPUのコア数に応じて柔軟に配信性能を向上。今回の試作装置において、4個のCPUコアでの並列動作を行った場合でも、性能向上が実現できることが確認された。また配信される頻度の高い映像データに関しては、ストレージ内のディスクアレイ装置から、64ビットのアドレス空間を持つRAM上に映像データのコピーを作成し、それを用いて配信処理を行った。
これらの機能は、ソフトウェアの改良により実現しているため、新たにハードウェアを開発することなく、装置に組み込むだけで配信性能を高められる見込みだ。 今後日立は、今回開発したストリーミング専用ストレージのI/O制御技術の製品化と、映像配信市場への応用をめざすとともに、その技術の一部を映像関連機器に応用することも検討しているとのこと。
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