北九州産業学術推進機構、高性能プロセッサ「Cell/B.E.」を用いたシステム基盤を研究者に開放
高度な研究開発環境の普及が目的で、アルゴグラフィックス、住商情報システム、日本アイ・ビー・エム、ならびにフィックスターズの4社の協力を得て構築された。研究者はこのシステム基盤を、一時的な研究への利用や、独自システム構築前のスキル習得や検証作業などに活用できる。FAISは研究者に対し、利用時の設定支援などの個別サポートに加え、Cell/B.E.プログラミング・セミナーの開催により研究者のスキルの育成を支援する。
FAISは、北部九州に拠点を置く研究機関や企業に向け、高度なITインフラ活用のためのスキル育成支援や産学連携活動の支援を実施しており、なかでも、北部九州の中心的産業である自動車、精密機械分野では、より高い処理能力を持つマルチコア・プロセッサーの研究開発への活用および商用化が進んでいるという。しかしその環境が不足しているのが現状で、高度なIT環境の整備とそれに対応するスキルを持つ人材の育成が急務となっていた。本日発表のシステム基盤には、マルチコア・アーキテクチャーを採用したプロセッサーのなかでも特にHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)や高精細画像処理に多くの実績がある、高性能プロセッサーCell/B.E.を採用。ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝、ならびにIBMが共同開発したCell/B.E.を搭載したIBM製ブレードサーバ「IBM BladeCenter QS21」およびCell/B.E.アーキテクチャーをもとにIBMがHPCアプリケーション向けに開発した「PowerXCell 8i」を搭載した「IBM BladeCenter QS22」を活用したシステム基盤を構築、ならびにPowerXCell 8iを搭載したフィックスターズ社のPCI Expressボード「GigaAccel 180」を組み込んだワークステーションが導入された。このシステム基盤を活用することで、たとえば研究者個人の端末で10日前後を必要としていた計算処理が数十分で完了できるようになるなど、研究の効率や質の大幅な向上が期待できる見込みだ。
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