【富士通フォーラム(Vol.18)】標準的なWS2008環境で仮想化へ移行し無駄なくステップアップ
「富士通フォーラム2009」の展示ブース「スモールスタートではじめるHyper-V」では、PCサーバPRIMERGYにHyper-Vを使った仮想化環境のデモが行われていた。本来、大規模なサーバ統合などの技術である仮想化を、比較的小規模な構成でスタートする意味は何なのか。富士通 Hyper-V仮想化センターの宇野晋平氏に聞いた。
Hyper-Vでのスモールスタートの意味は、やはり新規導入コストを抑えたいというニーズに対応するためという。安価なPCサーバとOS標準搭載のHyper-Vなら、システムの初期コストを抑えられる。ただし、これを単に安いという視点だけでなく、段階的な拡張を目指したものであることが重要だ。最小構成で安く構築できたとしても、拡張性や発展性がなければ意味がない。「これからの新規サーバは、仮想化を見据えた機器やソフトを選ぶ必要がある」との提案となっている。
富士通では、そのためのサーバプラットフォームとして低価格ながら高性能なラック型PCサーバ「PRIMERGY RX200/RX300」を用意している。これらに、仮想化ハイパーバイザーとしてWindows Server 2008のHyper-Vをインストールし、管理ソフトウェアとして「ServerView Resource Coordinator VE」を使ったシステムで、スモールスタート構成の使い勝手などをデモしていた。
RX200/RX300に採用されているプロセッサーは、インテルの最新CPU「Xeon 5500番台」だ。消費電力削減、ターボブーストテクノロジーによる高速処理、仮想化環境を意識したマルチコア設計などの特徴があり、コストパフォーマンスは高い。将来の拡張にも対応できるということだ。「ServerView Resource Coordinator VE」も、ラック型サーバ、ブレードサーバに対応し、OSや仮想化ハイパーバイザーのサポートも充実しており、最大構成では500以上の仮想サーバを統合管理できる能力がある。規模が大きくなってくれば、ストレージの導入なども考えなければならなくなるが、Hyper-Vでも、プラットフォームや管理ソフトウェアをうまく組み合わせれば、お客様の中期的なインフラ計画にも対応できるスモールスタートが実現するということだ。
デモでは、「ServerView Resource Coordinator VE」のGUI形式の管理画面による、物理サーバと仮想サーバのマッピング状況、仮想サーバの詳細表示、電源やネットワーク接続の状態表示などを見せてくれた。スロットや背面のファンの位置関係を再現した管理画面や状態表示は、海外の顧客にも反応がよいという。「メールサーバやウェブサーバを仮想化統合し、将来的には基幹業務やデータベースなども仮想化していきたい」「不況時でもあるので、初期投資はなるべく無駄にしたくない」、そんなニーズに応える構成となっている。
なお、富士通からは仮想化管理ソフトにマイクロソフトの「System Center Virtual Machine Manager 2008」をバンドルしたタイプのPCサーバをPRIMERGY全機種で用意しており、「ServerView Resource Coordinator VE」とあわせてコストを抑えて提供する取り組みを見せているとのことだ。
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