【富士通フォーラム(Vol.18)】標準的なWS2008環境で仮想化へ移行し無駄なくステップアップ

2009年5月15日(金) 17時48分
「スモールスタートではじめるHyper-V」ブースの画像
「スモールスタートではじめるHyper-V」ブース
スモールスタートではじめるHyper-Vの画像
スモールスタートではじめるHyper-V
プラットフォームソリューション本部 Windows技術統括部 (富士通Hyper-V仮想化センター担当)の宇野晋平氏の画像
プラットフォームソリューション本部 Windows技術統括部 (富士通Hyper-V仮想化センター担当)の宇野晋平氏
デモ機を構成したラック。実際にはもっとシンプルな構成からの導入も可能だの画像
デモ機を構成したラック。実際にはもっとシンプルな構成からの導入も可能だ
「ServerView Resource Coordinator VE」管理画面の例の画像
「ServerView Resource Coordinator VE」管理画面の例
ハードウェアのうち冷却ファンについての可視化画面の画像
ハードウェアのうち冷却ファンについての可視化画面
外部記憶装置の状態表示の画像
外部記憶装置の状態表示
 仮想化というと大規模な業務サーバやデータセンターのサーバ統合のイメージが強い。実際、このような目的こそコストダウンなどのメリットを出しやすいためだが、もっとコンパクトに実現できる仮想化環境として、PCサーバにWindows Server 2008標準の仮想化ハイパーバイザー(Hyper-V)を組み合わせる方法があるという。

 「富士通フォーラム2009」の展示ブース「スモールスタートではじめるHyper-V」では、PCサーバPRIMERGYにHyper-Vを使った仮想化環境のデモが行われていた。本来、大規模なサーバ統合などの技術である仮想化を、比較的小規模な構成でスタートする意味は何なのか。富士通 Hyper-V仮想化センターの宇野晋平氏に聞いた。

 Hyper-Vでのスモールスタートの意味は、やはり新規導入コストを抑えたいというニーズに対応するためという。安価なPCサーバとOS標準搭載のHyper-Vなら、システムの初期コストを抑えられる。ただし、これを単に安いという視点だけでなく、段階的な拡張を目指したものであることが重要だ。最小構成で安く構築できたとしても、拡張性や発展性がなければ意味がない。「これからの新規サーバは、仮想化を見据えた機器やソフトを選ぶ必要がある」との提案となっている。

 富士通では、そのためのサーバプラットフォームとして低価格ながら高性能なラック型PCサーバ「PRIMERGY RX200/RX300」を用意している。これらに、仮想化ハイパーバイザーとしてWindows Server 2008のHyper-Vをインストールし、管理ソフトウェアとして「ServerView Resource Coordinator VE」を使ったシステムで、スモールスタート構成の使い勝手などをデモしていた。

 RX200/RX300に採用されているプロセッサーは、インテルの最新CPU「Xeon 5500番台」だ。消費電力削減、ターボブーストテクノロジーによる高速処理、仮想化環境を意識したマルチコア設計などの特徴があり、コストパフォーマンスは高い。将来の拡張にも対応できるということだ。「ServerView Resource Coordinator VE」も、ラック型サーバ、ブレードサーバに対応し、OSや仮想化ハイパーバイザーのサポートも充実しており、最大構成では500以上の仮想サーバを統合管理できる能力がある。規模が大きくなってくれば、ストレージの導入なども考えなければならなくなるが、Hyper-Vでも、プラットフォームや管理ソフトウェアをうまく組み合わせれば、お客様の中期的なインフラ計画にも対応できるスモールスタートが実現するということだ。

 デモでは、「ServerView Resource Coordinator VE」のGUI形式の管理画面による、物理サーバと仮想サーバのマッピング状況、仮想サーバの詳細表示、電源やネットワーク接続の状態表示などを見せてくれた。スロットや背面のファンの位置関係を再現した管理画面や状態表示は、海外の顧客にも反応がよいという。「メールサーバやウェブサーバを仮想化統合し、将来的には基幹業務やデータベースなども仮想化していきたい」「不況時でもあるので、初期投資はなるべく無駄にしたくない」、そんなニーズに応える構成となっている。

 なお、富士通からは仮想化管理ソフトにマイクロソフトの「System Center Virtual Machine Manager 2008」をバンドルしたタイプのPCサーバをPRIMERGY全機種で用意しており、「ServerView Resource Coordinator VE」とあわせてコストを抑えて提供する取り組みを見せているとのことだ。
《中尾真二》
注目の情報[PR]

注目ニュース

【富士通フォーラム Vol.17(ビデオニュース)】富士通の大規模ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」

 富士通は12日に発表したばかりの大規模ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」を、会場ブースで展示し、デモを行っていた。

【富士通フォーラム(Vol.14)】富士通を変革する3つの起点——野副社長

 「富士通フォーラム2009」で初日の14日、同社代表取締役社長の野副州旦(のぞえくにあき)氏による「富士通の変革 〜お客様のかけがえのないパートナーへ〜」と題した基調講演が行われた。

【富士通フォーラム(Vol.12)】ルーペ感覚!暗号化文書を携帯電話で楽々解読

 「富士通フォーラム2009」では、セキュリティが手薄な紙文書を暗号化し、スキャナや携帯電話で簡単に解読できるようにするシステムのデモが行われている。

【富士通フォーラム(Vol.10)】環境にもコストにも優しいセキュアなクライアントPC

 「富士通フォーラム2009」では、グリーンITとセキュリティを両立するクライアントPC管理システム「Systemwalker Desktop Patrol」「Systemwalker Desktop...

【富士通フォーラム(Vol.8)】自然エネルギー普及に貢献できるECOノートPC

 「富士通フォーラム2009」では、自然エネルギー発電の普及に貢献するグリーン電力証書システムに対応した世界初の個人向け小型ノートパソコン「FMV-BIBLO LOOX U/C50N ECO」モデルを...

【富士通フォーラム(Vol.4)ビデオニュース】顧客の声を取り入れて成長する富士通の電子カルテソリューション

 富士通は昨年、電子カルテソリューション「HOPE/EGMAIN-GX」を発表した。特徴はメンテナンス契約の範囲内で常に最新の機能を活用できること。

【富士通フォーラム(Vol.5)ビデオニュース】光ファイバーでデータセンターの温度分布を正確に把握

富士通は、光ファイバーによるリアルタイム超多点温度測定技術を参考出展していた。

【富士通フォーラム(Vol.13)】消費電力削減に効果——ETERNUSのエコモード

 「富士通フォーラム2009」の展示ブース「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」では、データベース運用改善のインフラ最適化ソリューションとして、ストレージ製品「ETERNUS4000」の「エコモ...

【富士通フォーラム(Vol.11)】効果的な情報活用&高コストパフォーマンスを実現するILM

 「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」では、「ETERNUS4000」を利用したデータベース運用改善のインフラ最適化ソリューションとして、ILMの考え方に基づいたデータベース運用のデモを行って...

【富士通フォーラム(Vol.9)】投資コストと消費電力を削減——ストレージの仮想化技術

 「富士通フォーラム2009」の展示ブース「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」では、「ETERNUS4000」を利用したデータベース運用改善のインフラ最適化ソリューションとして、「シン・プロビ...

【富士通フォーラム(Vol.16)】12台で100台の仮想サーバを一元管理する大規模ブレードサーバPRIMERGY BX900とVMware vSphere 4

 「富士通フォーラム2009」の展示ブース「クラウド環境に欠かせない最新の仮想化技術」では、最新のブレードサーバとサーバ仮想化ソフトウェアを組み合わせた展示が行われていた。

【富士通フォーラム(Vol.7)】ブレードサーバでコスト削減——新製品大規模ブレードサーバPRIMERGY BX900の実力

 「富士通フォーラム2009」では、富士通が12日に発表した新型ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」の実機が展示されている。同社が、中期的なクラウド戦略を考えて発表した製品だ。

【富士通フォーラム(Vol.6)】富士通フォーラム2009が東京で開幕

 「変革!富士通のビジネスソリューション 〜お客様のかけがえのないパートナーに〜」をテーマに、「富士通フォーラム2009」が有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。

【富士通フォーラム(Vol.2)ビデオニュース】春モデルノートPCの水冷システムをアピール

 富士通は昨年12月に、春モデルのノートパソコンとして「FMV-BIBLO NW/C90D」を発表した。同製品についてはすでに報道しているが、特徴のひとつが水冷システムを採用している点だ。

【富士通フォーラム(Vol.1)ビデオニュース】タッチ感覚で認証!手のひら静脈認証の高速撮影技術!

 富士通のプライベートイベント「富士通フォーラム 2009」が14日に開幕する。12日には関係者を対象に会場がオープンしたため、さっそく主なデモや展示内容を紹介していこう。

富士通、業界最高クラス18枚搭載の大規模ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」を販売開始

 富士通は12日、新ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」の販売を開始した。

【インタビュー】集約性能/将来性/運用性/グリーン化を強化——次世代クラウドを担う富士通BX900

 富士通は12日、大規模ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」およびサーバの運用管理ミドルウェア「ServerView Resource Coordinator VE」を発表した。同社担当者に...

富士通、PCの電力消費やCO2排出を抑える「Systemwalker DesktopシリーズV14g」2製品を新発売

 富士通は8日、パソコンの資産管理・情報漏えい対策ソフトウェア「Systemwalker Desktopシリーズ」に、環境負荷低減を支援する新商品を追加、販売を開始した。

富士通とウィルコム、電源オフでも遠隔操作できるノートPCの紛失・盗難対策ソリューションを開発

 富士通、富士通研究所、ウィルコムは7日、法人顧客を対象に、ウィルコムのPHSネットワークを利用した新たなノートPC向けセキュリティソリューションを開発したと発表した。

富士通、エントリー向けSAN対応ディスクアレイ「ETERNUS DX60/DX80」を新発売

 富士通は7日、ストレージシステム「ETERNUS」製品群において、エントリーシステム向けとなるSAN対応ディスクアレイ「ETERNUS DX60」「同DX80」をあらたに発表した。

富士通ME、HD映像の伝送が可能な「1394 Automotive」規格準拠LSIを新発売

 富士通マイクロエレクトロニクスは22日、情報系車載ネットワークの国際規格「1394 Automotive(IDB-1394)」に準拠したコントローラーLSI「MB88395」のサンプル出荷を開始した...

特集

RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト