「完全なソリューションを提供するためにも、企業買収は続けていく」——米オラクル チャールズ・フィリップス社長
氏は、オンラインでの情報作成やアクセス、保管期間の伸びを考慮すると、企業が扱う情報量は2011年には14EB(Exa Byte)にもなると予測。これまでのビジネスのやり方では、情報の相関関係を集計したり迅速な意思決定が困難になっていくと問題を提起した。
強調されたのは、憶測ではなく「データや事実を持っている企業が生き残る」ということ、経験から生みだされたベストプラクティスを、より活用していくことが重要であるということだ。キーワードは「標準化」「オープン」「統合」。氏は、成功している自動車メーカーは独自のパーツを極力少なくし、複数の車種に活用している例を挙げ、悪化する経済環境のなかでは市販の標準システムを採用する必要がでてくるだろうとした。「カスタマイズは差別化する要素、あるいは市場にないもののためにだけ行い、先進的な企業が使った実証済みのものを使っていく」ことが大切であると話し、職人芸は通用しないと強調した。同社が成功しているのも、この標準化によるもので「情報管理のためのスタンダードを複数のプラットフォームで実現しており、オラクルデータベースは100以上ものマシン上で動くことができる」と話した。
また、完全なソリューションは、統合化されたコンポーネントを揃えただけでは不十分で、相互運用性を高める必要があると強調。アプリケーションサーバがデータベースのダウンを認識し、他のデータベースに移し変えることができる、ひとつのボタンを押すだけで全体をアップグレードできるような、“完全で、統合化された完全”なソリューションを提供することができるとした。
標準をベースにして全ての情報を接続することはミドルウェア「Fusion Middleware」が成功していると話し、また、一方で「Oracle Exadata」は、データベースとサーバのトラフィックを低減する大きなブレイクスルーと強調した。
同社は今週はじめ、サン・マイクロシステムズの買収を発表したが、氏はイノベーションを追求していくために買収は続けていくとした。「企業買収はイノベーションを獲得するための、ひとつの手段である。5年間の間に55の企業買収を行ったが、買収によって完全なソリューションを提供することができ、イノベーションを打ち出すことができる」と話した。
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