F5、アプリ配信システム「BIG-IP」を4年半ぶりにメジャーバージョンアップ
「BIG-IP」は、アプリケーション配信を最適化するトラフィック管理システム。サーバやネットワークの状態に応じて最適にトラフィックをコントロールし、サーバ性能を最大限に引き出すほか、レイヤ7コンテンツスイッチング機能やセキュア通信に欠かせないSSLアクセラレーション機能などを備え、投資コスト・運用コストの削減と、運用業務の効率向上が期待できるという。
「BIG-IP v10」は、F5ネットワークスの先進的なアプリケーション・デリバリ・コントローラを基盤にしている。BIG-IPとしては初めて、WANをはさんで対向設置した「BIG-IP Local Traffic Manager」間のデータ転送を可能にし、暗号化および最適化されたフレームワークiSessionsを提供する。iSessionsにより、転送レートの向上、帯域幅消費の削減、アプリケーションの負荷軽減が達成され、効率の高いWAN通信を実現する。
「BIG-IP v10」により、個々のデバイスを単一のソリューションとして統合し、3つのADNサービスを1つのデバイスで運用。BIG-IP LTM、BIG-IP WebAcceleratorモジュール、BIG-IP Application Security Managerモジュールは、F5ネットワークスのTMOSプラグインアーキテクチャ上でネイティブに動作するため、単一のBIG-IPデバイスでWebアプリケーションの保護と高速化が可能になる。この統合によって、デバイスの台数、消費電力や設置スペース、冷却にかかるコストを大幅に削減する。また、BIG-IPが提供するネットワーク仮想化機能により、同一のデバイスで複数の顧客、異なるアプリケーショングループや事業部門を安全に、かつ効率的にサポートできるよなるとのこと。
「BIG-IP v10」では、BIG-IPデバイスの管理や設定を簡素化し、アプリケーション導入や管理業務の効率を向上できるさまざまな新機能が追加されている。たとえば、企業内で利用している既存認証システムとの統合機能、BIG-IPの状況が一目で分かるダッシュボード・モニタリング機能、アプリケーションの導入をウィザード形式で実行できるアプリケーション・テンプレートがある。アプリケーション・テンプレートは、Microsoft SharePoint 2007、Exchange Web Access 2007、VMware View、Oracle Application Server 10g、SAP ERPといったアプリケーションをBIG-IPとともに導入する際、アプリケーションを最適に動作させるのに必要なプロファイルやポリシーなどのコンフィグレーションが確実に、短時間でできるように意図されている。これらのテンプレートを利用することで、これまで数時間を要したセットアップ時間が数分に短縮される。
「BIG-IP v10」およびすべての関連モジュールは、23日より利用可能。ソフトウェアモジュールには、BIG-IP Local Traffic Manager、Application Security Manager、WebAccelerator、Global Traffic Manager、Link Controllerが含まれる。新機能のアプリケーション・テンプレートは追加料金なしで利用可能だ。既存のBIG-IP製品でのアップグレード、または最新のハードウェアプラットフォーム「BIG-IP 8900」で利用可能となる。
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