【レビュー】コストパフォーマンス以外の魅力も! 日本HPのCore i7搭載デスクトップPC「m9690jp/CT」
最小構成でのおもなスペックは、CPUがCore i7-920(2.66GHz)、メモリが3GB(1GB×3)、HDDが320GB、グラフィックがGeForce 9600GS(768MB)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ(2層書き込み対応)、OSはWindows Vista Home Premium SP1 64ビット版となる。BTOオプションとして、CPUはCore i7-940(2.93GHz)、メモリは最大12GB、グラフィックはGeForce 9800GT(1GB)/Radeon HD4850(1GB)、光学ドライブはBlu-rayコンボドライブ/Blu-ray Discドライブ、OSはWindows Vista Ultimate SP1 64ビット版を選択可能。HDDは最大1.5TBまで選択でき、RAID 0/1の構築に対応。増設用やポータブルHDDを含めるとHDD容量は合計4.25TBまで搭載できる。そのほか、ダビング10対応のダブル地デジチューナーカードや無線LAN規格を搭載することも可能だ。
なお、今回使用したモデルは、CPUがCore i7-940(2.93GHz)、メモリは6GB(2GB×3)、HDDは2TB(1TB×2 RAID0)グラフィックはRadeon HD4850(1GB)、光学ドライブはBlu-ray Discドライブ、OSはWindows Vista Home Premium SP1 64ビット版を搭載している。
●フロントパネルに多くのインターフェースを集約
m9690jp/CTは、ミドルタワータイプケースを採用しているので、ハイスペックモデルながらも圧迫感はそれほど感じない。本体サイズは幅178×高さ394×奥行き422mmで拡張性にも配慮したモデルだけに、ミドルタワーという選択はぎりぎりのサイズといえるかもしれない。
フロントパネルには、拡張性の大きな特徴として専用ポータブルHDDのHPパーソナル・メディア・ドライブとHPポケット・メディア・ドライブを格納できる専用スロットを搭載。両製品は電源を入れたままで脱着可能な外付けHDD。HPパーソナル・メディア・ドライブは容量1TBと500GB、HPポケット・メディア・ドライブは250GBと160GBをオプションで選択できる。ケーブルがいらず、ドライブを直接スロットに入れるだけで接続できるので非常に簡単だ。HPパーソナル・メディア・ドライブはフロントパネルの下段右側に、HPポケット・メディア・ドライブは中央のすぐ上にスロットを装備。大容量データや映像コンテンツなどを持ち運ぶのに便利で、専用スロットがないPCにもUSBケーブルで接続できるので、使い勝手は普通の外付けHDDと変わらない。また、内蔵HDDの拡張ストレージとして使用すれば最大4.25TBのHDD容量を確保できるので、地デジ番組の保存などのためのHDD容量の確保にもひと役かってくれる。
フロントパネルの最上部に電源スイッチがあり、その下に4つのスロットで15メディアに対応するメモリカードスロットを装備。さらにその下に、2つの光学ドライブベイとHPポケット・メディア・ドライブベイが続く。下段左側のバタフライドア内部にはIEEE1394、USB2.0×2、ヘッドホン出力、マイク入力を装備し、右側にはHPパーソナル・メディア・ドライブベイを縦置きスタイルで配置する。また、下段中央にボタンを押すだけで簡単にデータのバックアップが行えるHP Easy Backupボタンを搭載する。ドライブベイやUSBなどは一般的な配置といえるが、電源やメモリカードスロットが最上段にあるのは珍しい。しかし、その配置のおかげで本体を机の下など低い場所に置いたときは使いやすくなるうれしい設計だ。さらに、本体上面にはデジカメやビデオカメラ、USB機器などを気軽に置けるラバー素材のユニバーサルトレイや、ケーブルをまとめられるフックを装備するなど、細かいながらも使い勝手に気を遣った設計になっている。
●サイズを抑えたケースにパーツが詰め込まれた内部構成
ケース側面を開け、内部を見てまず驚かされたのはCPU部分に取り付けられた大型のヒートシンクだ。今回搭載しているCore i7は排熱量が高いこともありリテール品には大型ファンが付属しているが、このモデルでは排熱性とともに静音性を重視したためか、CPUファンだけでなく大型ヒートシンクも装着されている。実際、起動中は排熱用のケースファンの音がする程度なので、かなり静かな印象を受けた。3本のメモリスロットはCPUヒートシンクの左に配置。ここで気になるのは手前のHPパーソナル・メディア・ドライブベイの存在だ。メモリにかぶさるように配置されているため、メモリを換装するにはこのベイを一度外す必要があるので気をつけたい。自分でやるには手間がかかりそうと感じるようなら、64ビットOSを標準で搭載していることと合わせて、購入時に5,250円追加して6GBまでスペックアップしておくのもいいかもしれない。2つのHDDはフロント側に直立して設置。これもHPパーソナル・メディア・ドライブベイが手前に配置される構造になるので、換装する場合には同ベイの取り外しが必須となる。今回のモデルではグラフィックカードにRadeon HD4850が搭載されているが、さらに高性能の大型グラフィックカードの搭載も可能。BTOのダブル地デジチューナーカードもPCIスロットに装着されることになる。
ちなみに、今回のモデルはBTOのなかでもハイスペックなパーツを選んでいることもあり、液晶ディスプレイやHPパーソナル・メディア・ドライブを除いても156,030円となった。しかし、スペックアップにかかる料金はパーツ別に確認してみると決して高いわけではない。先ほど6GBメモリへのスペックアップが5,250円の追加でできると書いたが、1GB×3の店頭実売価格(2009年4月1日現在)は6,000円前後で、2GB×3は11,000円前後。差額5,000円前後となるので、取り付けの手間などを考えれば高いとはいえない。CPU(Core i7-940)の変更は26,250円と最もコストがかかる点だが、Core i7-940の店頭実売価格は60,000円前後でCore i7-920は30,000円前後。差額30,000円ということを踏まえると、こちらはなかなかお得だということが分かる。つまり、購入後に同じ性能にしようと考えるのなら、BTOで先にスペックアップしておいた方が割安になるというわけだ。自分で徐々にパーツを交換してスペックアップするつもりなら、購入時にBTOでスペックアップすることをオススメする。もちろん、最小構成のCPUやグラフィックカードでも、動画処理や3Dオンラインゲームなどはそれなりに動作すると思われるので、「とりあえずCore i7マシンが欲しい」というユーザーはそのままでもいいだろう。ただし、ダブル地デジチューナーカードを搭載して地デジ番組を録画したいのなら、HDDを強化して1TBを搭載した方が賢明だ。
●フルHD対応のワイド液晶ディスプレイ
今回使用した21.5V型ワイド液晶ディスプレイ「HP 2159m」は、解像度1,920×1,080ピクセルのフルHD表示に対応する新モデル。HP Pavilion Desktop PCシリーズとデザインコンセプトを統一したピアノブラックとコスミックシルバーを採用するデザインで、4月上旬からBTOでの選択が可能となる。同社直販サイト価格は24,990円。
フルHD対応とともに、DCR(Dynamic Contrast Ratio)機能でコントラスト比3,000:1を実現し、オーバードライブ回路による高速動画の残像感を低減するという液晶パネルを搭載するので、表示された画面はにじんだ印象がなくクリアできれい。また、一般的なワイドテレビなどと同じ16:9のアスペクト比を採用するので、Blu-rayの映画をフル画面で再生できる点もうれしい。また、スピーカー専用エンクロージャ「HP PSS(Power Sound System)」を採用する2W×2のスピーカーとHDMI端子を搭載するので、HDMIケーブル1本の接続でハイビジョン映像とデジタル音声をディスプレイから出力することが可能。ただし、サウンドのデフォルト設定はスピーカー出力になっているので、HDMIのデジタル音声出力に変更する必要がある。ケーブルを接続しただけで「音が出ない」と焦らないようにしたい。なお、m9690jp/CTはHDMI端子を備えないので、今回はDVI-HDMI変換コネクタを使用した。
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