三菱電機、機密情報を高精度で自動検出するソフトウェアを開発
現在の情報漏洩防止ソフトウェアでは、機密文書ファイルの検出に「フィンガープリント」(ハッシュ値に変換した証明データと、検索対象から変換した証明データの両方を突き合わせて、照合する方法)や「キーワード検索」が用いられているが、フィンガープリントは検出対象があらかじめ登録した機密文書ファイル(完全一致)とその一部改変ファイル(部分一致)に限られ、キーワード検索は高い検出精度を得られるキーワードの選定に困難がともなうという問題があった。
三菱電機が開発したソフトでは、キーワード検索に加えて、機密と非機密に分けて登録した文書ファイルから出現頻度の高い文字列(統計的特徴)を自動で学習する「学習型フィルター」により、従来検出できなかった内容の類似した文書ファイルも検出する。同社が実施した評価試験では、約14,000件の文書ファイルにおいて、機密文書ファイルの99.9%(従来89.7%)を「機密」として検出し、検出漏れが少ないことを確認した。また、「機密」として検出された文書ファイルの98.7%(従来96.4%)が機密文書ファイルであり、過剰検出も少ないことを確認、検出漏れと過剰検出がともに少ない高精度検出を実現した。
キーワード検索による機密文書ファイルの検出精度は設定するキーワードに左右されるため、複数の部署を網羅するには、各部署の機密に精通している者がキーワードを設定しなければならず、過剰検出も増えてしまうため、適切なキーワードを設定することが難しいという課題があった。同社の学習型フィルターは、機密に属する統計的特徴と非機密に属する統計的特徴を自動で学習するので、人手による複雑な条件設定作業が不要とのこと。今後は、メールに含まれる機密情報を検知するシステムや、PCやサーバ内の機密文書ファイルを検出するシステムなどの開発を行い、2009年度内の事業化を目指す。
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