富士通、札幌市ユビキタス特区でのLTEフィールド実証実験を実施 〜 光回線の2.5倍速を計測
ドコモ、富士通および富士通研究所と共同で開発した「LTE無線基地局装置」の試作機を用い、MIMOの適用により、札幌市の市街地環境において120Mbps(帯域幅:10MHz)の高速伝送を実現したとのこと。LTEは、いわゆる3.9Gに位置づけられる携帯電話の規格。携帯電話でブロードバンドを活用するためのワイヤレスシステムで、データ通信の高速化・大容量化、接続遅延の短縮、周波数利用効率など、飛躍的な性能向上を目的とし、国際標準化団体3GPPにて、国際標準仕様が作成されている。富士通と富士通研究所は、ドコモとともに技術開発を推進しており、基地局送信および移動局受信にそれぞれ高速大容量無線通信を実現する技術(4×4MIMO)を適用し、下りリンクにおいてセクタあたり300Mbps(20MHz帯域)伝送能力を有する3セクタ構成のLTE基地局装置の試作に成功している。
今回のフィールド実験では、札幌市の市街地環境においてドコモの実験局を用いたLTEの伝送実験を行い、下りリンクにおける4×4 Pre-coding MIMOのスループット特性を評価し、測定したコースで、最大120Mbps(帯域幅:10MHz)のスループットが得られることが確認されたという。これはLTEの最大帯域幅20MHz換算で、最大240Mbpsのスループットに相当するとのこと。これは、3.5G(7.2Mbps)の約35倍、固定光回線(100Mbps)の約2.5倍の伝送速度であり、LTEによる高速通信で高画質の動画などの大容量データやビジネスや生活で利用するさまざまなデータの送受信が可能となる見込みだ。なお、本実験成果の一部は、3月17日から愛媛大学で開催される電子情報通信学会総合大会にて富士通研究所、富士通、ドコモの連名にて発表される。
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