NTTデータとマイクロソフトは2日、NTTデータのシステム基盤構築ソリューション「PRORIZE(プロライズ)」の構成製品に、マイクロソフトのサーバオペレーティングシステム「Microsoft Windows Server 2008」を採用したソリューションを共同で開発すると発表した。
PRORIZEは、あらかじめ検証を実施した高い信頼性と実績のある設定・構成をもとに、企業のシステム基盤(ハード・ソフト・ミドルウェアなど)を構築するオープンシステム向けソリューションだ。今回PRORIZEに、Windows Server 2008を採用したソリューションを拡充し、Windows系のシステムにおいても高品質・短期間のシステム構築を実現する。また、PRORIZEのあらたなターゲットとして、オフィスシステム向けにマイクロソフト製品を採用した情報基盤ソリューションを追加する。
従来、個々のユーザのシステム開発プロジェクト現場で個別に培われてきたシステム基盤構築にかかわる種々のノウハウを、構築方法論、採用製品の標準化(マルチベンダ)、および採用製品の利用技術という観点で整備し、それらの組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したNTTデータのソリューションがPRORIZEだ。PRORIZEは、ベンダとの強いアライアンス体制により、ベンダ間での製品の相性問題にも対応した高品質なシステム基盤を開発するとともに、開発から運用保守までシステムのライフサイクル全般をサポートしている。これまでUNIX系OS、Linuxを採用したソリューションを展開してきたが、今回、サーバOS市場で近年シェアを拡大してきているWindows Server 2008を基盤としたソリューションをPRORIZEに採用することで、より多くのシステム基盤構築へ対応できるようになることが期待できるとしている。マイクロソフトは、NTTデータとの協業を通してWindows Server 2008を基盤とした各種ミドルウェア製品を日本市場で浸透させるとともに、さらなるシェア増加を目指すとのこと。
開発は、3月までに、Windows Server 2008を基盤としたソリューションをPRORIZEに採用し、これまでのPRORIZEがデータベースとして主に採用してきた「Oracle」を導入した基幹系のソリューションに加えて、マイクロソフトのデータベース製品である「Microsoft SQL Server 2008」を取り入れたソリューションを提供する。PRORIZEの仮想化基盤モデルに対しては、「Windows Server 2008 Hyper-V」を採用したモデルを開発する。オフィス向け情報基盤モデルに対しては「Microsoft Office SharePoint Server 2007」「Microsoft Exchange Server 2007」を導入したソリューションの開発を進めていく。