高可用性をローコストで実現——ストラタスのソフトウェアFTサーバー
取材に応じてくれたのは、同社営業本部マーケティング部長 松崎展晃氏だ。そのソリューションは「Stratus Avance(アヴァンス)ソフトウェア」という。ストラタスといえば、どちらかというとサーバーベンダー、とくに無停止サーバーの技術に定評がある。この企業があえて「ソフトウェアによるフォールトトレラント」というのはどういうことだろうか。
松崎氏によれば、「ストラタスのイメージは確かにサーバーハードウェアベンダーとしてのものが強いですが、じつはソフトウェアの開発は以前から行っています。というのは、ftServerの2重化といった冗長構成は、OSのデバイスドライバのレベルで実現する必要があるからです。」とのことだ。つまり、OSやアプリケーションから2重化を意識しないフォールトトレラント、高可用性といった機能を実現するには、ファームウェアやデバイスドライバのチューンが不可欠なのだ。
そして、Avance開発の背景としては、冒頭の述べたようなリーズナブルな価格で信頼性の高いシステムを構築したいというニーズの存在を挙げた。実際、Avanceを発表した後の現場の声や引き合いなどで手ごたえを感じているという。このようなニーズを持つ顧客層としては、病院やクリニック、工場、配送センター、金融機関などがあるそうだ。病院や金融機関はすべてをクラウドソーシングできないデータも扱わなければならない。工場などシステムやサービスの高可用性は譲れない部分もある。といいつつも、コスト面での着地点がほしい中小規模の企業などがこれにあたる。
そのコスト試算の例だが、AvanceをHPのProLiant DLシリーズ2台で構成した場合、サーバーハードとAvanceソフトウェア(698,000円)、OSライセンスで220万程度になるという。これと同等な構成をVMwareで構築するとすると、VMware ESXやVirtual Center、SQL Serverなどソフトウェアで350万以上、必要なハードウェアが200万として合計で550万以上となり、およそ半分以下となる計算だ。
Avanceのシステム構成だが、基本はサーバーハードウェアを2重化する必要がある。上記の例のようにサーバーは2台必要だ。それぞれにゲストOS(Windows 2003 Server、RHEL)のハイパーバイザーとしてCitrix XenServerが搭載されるわけだが、これはライセンスも含めてAvanceソフトウェアに組み込まれる。この構成で信頼性は99.99%以上確保できるという。もっと大規模なシステム、クリティカルな業務で、99.999%以上の信頼性が必要な場合は、これまでのftServerといった本格的なハードウェアによる冗長構成が必要になる。
さきほど、ストラタスのftServerの機能はデバイスドライバレベルでソフトウェア化されている部分があると述べたが、その技術を汎用サーバーに対応させたものがAvanceともいえる。現在Avanceが対応しているサーバーはDellとHPといったx86標準サーバー(Intel Xeonプロセッサー、要Intel VT対応)だ。これらは混在可能で、既存のシステムにAvanceをインストールしてフォールトトレラント化することもできる。ftServerで培われた技術を応用、実装しているため、Live Migrationや障害検知機能などの予防、監視機能も当然サポートされる。
今後は、Windows 2008 Serverといった対応ゲストOSの追加や対応サーバーの追加を行っていくそうだ。
注目ニュース
日立製作所は11日、PCサーバである「HA8000シリーズ」において、システム停止を未然に防止することができる「内蔵ハードディスク予防保全機能」を備えたモデルをあらたに追加、販売を開始した。22日か...
VASCO Data Security Japanは10日、同社のセキュリティソリューション「Identikey Server」において、SaaS環境でのワンタイムパスワードによる二要素認証が可能と...
10日、日本アバイアはグローバルな2008年度カンパニーレビューと2009年度の事業戦略について、さらに日本市場での今後の展開などを発表した。
米インテルは9日(現地時間)、次世代の製造技術である32nmプロセス技術による半導体チップの開発が完了したと発表した。
米アイシロン・システムズは現地時間11日、AppNexus社が次世代クラウドコンピューティングの運用を支えるストレージプラットフォームとしてIsilon IQを導入したことを発表した。
アイベクスとネットワールドは10日、デスクトップPC環境、サーバ環境、シンクライアント環境、SBC環境のログをワンストップで記録可能な「IVEX Loggerシリーズ」の機能を強化した新製品を発表し...
サイバーソリューションズは10日、SaaS(Software as a service)による統合セキュアメッセージングサービス「CYBERSaaS」(サイバーサース)を発表した。サービス開始は20...
日本ヒューレット・パッカードは10日、オンラインサービスおよびデジタルメディアビジネス企業向けに、超大容量ストレージ「HP StorageWorks 9100 Extreme Data Storag...
米Google(グーグル)とセールスフォース・ドットコムは現地時間8日、戦略的グローバル・アライアンスを拡大すると発表した。
米NVIDIA(エヌビディア)は9日、Khronos Group(クロノスグループ)よりあらたに公開された演算API「OpenCL(Open ComputingLanguage)」の1.0仕様のフル...
アクシスソフトは9日、SaaS事業「AS SaaSプロジェクト」を本格展開することを発表した。
メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアムとNTTコミュニケーションズ(は9日、より使い易く性能・品質の高いSaaS型アプリケーションサービスを提供するために、2009年1月より共同技術検...
青山学院とEMCジャパンは9日、先進的な情報インフラを活用した次世代の学校経営に向けて、産学協同でICT(Information & Communication Technology)戦略を実施して...
東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は8日、自社開発した原価管理システムSaaSとトレーニング、コンサルティングをセットにしたサービス「MCFrame online 原価管理」を発表した。2...
ソフトバンクBBは8日、日本ヒューレット・パッカードとの協業により、国内初の取り組みとして、使用時に必ず発生する二酸化炭素量を排出権により相殺したカーボンオフセット付ブレード型サーバの販売を開始した...
リコーは8日、サーバの仮想化環境への移行可否を無償で確認する国内初のサービス「仮想化移行確認無償サービス」を15日より開始すると発表した。サービス提供期間は2009年2月28日。1社あたり2台まで対...
トリグラフ・インフラストラクチャーは8日、サーバ仮想化技術を利用したVPS(Virtual Private Server)レンタルサービス「VPS stock(ヴイピーエス ストック)」を開始した。
富士通は8日、独立行政法人理化学研究所より、理論ピーク性能が現行システムの約9倍の108テラフロップス(TFLOPS)となる新スーパーコンピュータシステムを受注したことを発表した。
NECビッグローブは8日、電子文書のSaaS型管理ソリューション「BIGLOBEドキュメントコントロールサービス」を強化し、Microsoft Officeで作成された電子文書に対応した。
ハードウェア販売のぷらっとホーム(Plat'Home)は4日、クラウドコンピューティング向けとなる完全独立型の高密度実装サーバ「CloudStation A」を発表した。
アイビーシー(IBC)は5日、マルチベンダー環境におけるシステム性能監視に特化したオールインワン・アプライアンス製品「System Answer(システムアンサー)」の提供を開始した。
デルは、同社のフィリップ・A・ディビス氏による、同社のエンタープライズ戦略について記者向けの説明会を開催した。ITシステムにおけるコストと電力消費量の削減に関する話題が中心で、ハードウェアとストレー...










































