【MS Car Navigation Day Vol.2】コードネームはMotegi〜次期プラットフォーム計画が明らかに
本記事では、午前の部の最初のセッションとして、マイクロソフトディベロップメント ITS戦略統括部の平野元幹氏より説明された「車載情報端末向け製品の紹介と今後の取り組み」についてレポートする。
◆CEをベースとする組込みOSのラインアップ
マイクロソフトには「Windows CE Core」をベースとする組込みOS製品が複数あるが、大きく3つに分類される。1つ目が、車載用組込み情報デバイスをターゲットとした「Windows Automotive」と「Microsoft Auto」。2つ目が、カーナビではないがナビゲーション機能を備えた、セルラー携帯デバイス向けの「Windows Mobile」。そして3つ目が、汎用組込みデバイスをターゲットとした「Windows Embedded CE」と「Windows Embedded NavReady」による「PND(Personal Navigation Device)」だ。
◆車載プラットフォーム「Windows Automotive」と「Microsoft Auto」
CEをベースとする組込みOSのうち、車載用組込み情報デバイスはマイクロソフトの「Automotive Business Unit(ABU)」が開発を担当しており、「Windows Automotive」は主に日本のカーナビメーカー向け、「Microsoft Auto」は欧米の自動車メーカー向けに開発されている車載プラットフォームだ。
「Windows Automotive」には、専用のHMI(Human Machine Interface)ツールである「AUITK(Automotive User Interface ToolKit)」や、車の高信頼性を支える「AST(Automotive System Tools)」などが組み込まれている。一方、フィアット社の「Blue&Me」やフォード社の「Sync」に採用されている「Microsoft Auto」は、ナビゲーション機能やGUIは組み込まれておらず、メディア接続(ZuneやiPod、USBメモリなど)やBluetoothハンズフリー通話、音声認識・操作、デバイスマネジメントの機能をもつ。
◆Windows AutomotiveとMicrosoft Autoは2009年中に統合
「Windows Automotive」と「Microsoft Auto」の2製品に対しては現在、統合に向けたプロジェクトが進んでおり、2009年中に登場の予定だ。この統合プラットフォーム(開発コードネーム:Motegi)は、Microsoft Auto 3.1の次期バージョン(2009年春予定)とWindows Automotive 5.5のそれぞれの機能が、「Windows CE 7.0」上に組み込まれる。
◆HMIツールは「Silverlight」へ統合
これまで「AUITK」という製品名で提供されていたHMIツールは、Windows Automotive 5.5において「AUIF」とされ、さらに製品ではなく先行評価用のTechnical Previewとしてリリースされている。平野氏によると、現在マイクロソフト本社で「Silverlight」のHMI統合化が大々的に進行しており、そのSilverlightがAUITKと非常に似ていることから、AUIFをSilverlightと融合させることを決定し、5.5での製品化を見合わせたという。今後は、車載に十分なレスポンスや状態遷移モデルなど、AUIFの機能をSilverlightに組込み、Motegiの次期バージョン(2010年予定)での製品化を目指しているとのことだ。
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