インテル、リモートメンテナンスや仮想化技術を強化した3世代目の「vPro」を発表
同氏はこの3つの課題に関する統計を示した。その中で注目すべきは、中小企業におけるPCの管理体制だ。中小企業では、PCの運用管理ソフトの利用率は28.1%(ノークリサーチ、2008年9月調べ)にとどまっている。「まだまだ多くの企業が運用管理への投資ができていない」と指摘する。
米インテルのデジタル・エンタープライズ事業部副社長デジタルオフィス事業部長であるグレゴリー・ブライアント氏は、発表会にて登壇したと同時に、周囲にあるPCに一斉に電源を入れるというパフォーマンスを披露し、リモート管理機能の向上をアピールした。これまでは、ファイアーウォールの外にあるとリモートメンテナンスができなかったが、スケジューリングやVPNに対応することで可能になっている。
これまでのPCはローカルでアプリケーションを実行していたが、近年、サーバ側で実行するシンクライアントも広がっている。同士は、vProが実現するバランスを見ながらクライアントとサーバで処理を分散させるコンピューティングモデルとして「ダイナミック・バーチャル・クライアント」をあげた。シンクライアントのようにサーバに大きな負荷をかけずに、セキュリティなどの管理が一括してできるというメリットがある。
vProを用いたソリューションとして東芝のPC&ネットワーク社技師長である下辻成佳氏は、仮想化技術「vRAS」を紹介した。まず、vRASはハイパーバイザー型の仮想化技術であるためパフォーマンスの低下が少ないことを説明。「ユーザから見ると、Windowsの使い勝手は損なわれていない」とした。具体的には、Windows Vistanoエクスペリエンスインデックスのスコアでは、非仮想化環境で動作させた場合とvRAS上で動作した場合のプロセッサのスコアは5.2で同じだ。
クライアントPCでの仮想化技術の例としては、クライアント用OSと分散ファイルサーバ用OSの2つを同時に動作させ、データやセキュリティの保護に役立てるというものがある。これによりデータは、クライアントPCに分散して保存ができるようになるほか、ファイルサーバが不要になる。「サーバ上のデータとクライアントの情報を守らないといけないが、仮想化が1つの解を与えてくれる」とする。
今後、発売を予定しているvRASで動作する製品としては「Virtual Group Computing System」と「PC運用上手SS」がある。
Virtual Group Computing Systemは、クライアントPCをシステムとデータ領域に分け管理者が一括して管理ができるというシステムだ。管理者がシステム領域にパッチを適用しそれをクライアントに配布することで管理コストが大幅に削減できる。またデータは暗号化を行い社内ネットワークに接続しないと利用できないようにできるため、情報漏えいの防止につながる。
PC運用上手SSは、サーバがなくてもPCの集中管理ができるソリューション。管理者のPCで管理サーバが動作するため、サーバを用意する必要がない。
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