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日本HPの「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」(ダブル地デジ搭載モデル)をチェック!!

2008年9月30日(火) 02時15分
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m9380jp/CTのダブル地デジモデル
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 日本HPからリリースされた「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」は、メーカー製のデスクトップ型PCとして、性能と価格の両面で久しぶりに存在感を見せつけてくれた。今回試してみたのはそのバリエーションモデルである「ダブル地デジモデル」だ。


●「HDCP」対応かどうか、まずはディスプレイを調べよう!

 まず、最重要事項を前置きしておこう。それは、パソコン用の地デジチューナーからの信号を表示させたい場合は、不正コピーを防止する著作権保護技術「HDCP」対応のディスプレイでなければいけないという点だ。最近は20インチくらいのワイド型ディスプレイが3万円程度でも購入できるようになっているが、低価格製品はHDCPに対応していないことが多い。ワイド型だから「対応しているはず」なんて安易に考えると、あとでえらいことになるので、使っているディスプレイがHDCPに対応しているかはきちんと調べるように。

 というわけで、今回はHDPCに対応した日本HPの24インチワイド液晶ディスプレイ「HP w2448hc 24」を利用することにした。DVI-DでもHDMIでも接続可能だ。m9380jp/CTのダブル地デジモデルには、DVI-D→HDMIへの変換ブラケットが付属していたので、これを利用してHDMI接続を試してみた。アナログ(D-sub)やDVI-Dなど、一般的なディスプレイケーブルよりも取り回しがしやすいHDMIケーブルは、USBケーブルを差し込むような感覚なのでかなり使い勝手がよかった。リアルにHDMI→HDMIなら、音声信号も送れるのでさらにケーブルレス。HP w2448hc 24にはスピーカーも内蔵されているので、できればHDMI端子搭載のマザーボードかビデオカードにしてほしかった。改善を望む!

 ダブル地デジモデルは、m9380jp/CTのバリエーションモデルなので正面から見た外観はまったく変化なし。背面にダブル地デジチューナーボードが入っていることを示す同軸ケーブル用の端子がひとつあるくらいだ。ダブル地デジチューナーのボード自体はB-CASカードスロットを含めて1枚だけというシンプルさ。ボードはピクセラ社製のようだ。

 製品に付属しているB-CASカードをスロットに差し、テレビ用の同軸ケーブルを接続。ディスプレイへの接続もしてあるので、これでダブル地デジが楽しめる環境が整ったわけだ。なお、B-CASカードスロットは奥行きが短いため、カード自体がスロットから5cm程度はみ出すのは気になった。しかし、背面はほかのケーブル類も同じくらいはみ出すので、設置上はまったく問題ない。


●1TB選択なら最大100時間以上録画可能! 付属のリモコンも使いやすい

 OSを起動すると、デスクトップには地デジチューナーを操作するアプリケーション「StationTV for HP」のアイコンが見える。クリックすると24インチの大画面に地デジ放送が表示されるか……と思ったら、まずは放送状況をチェックする設定画面。住んでいる場所の郵便番号などを入力すると、最適な受信状況を自動的に設定してくれる。これに2〜3分程度。無事に終了すると、見事に地デジ放送が表示された。

 StationTV for HPは、ピクセラ社のアプリケーション「StationTV」を日本HP用にローカライズした製品だが、ウィンドウ表示している時の画面(コンパクトモード)はWindows Media Playerみたいなイメージ。小さな操作パネルが下のほうに表示されていて、ライブ/タイムシフト再生の切り替えを行ったりできる。「録画残容量」という部分には、実に100時間以上の残容量が表示されていた。これはHDDの空きが800GB以上あるからだが、100時間というのは頼もしい限り。1TBのHDDレコーダーを手に入れたかのような感覚である。

 画面を右クリックするとメニュー画面が表示される。ここでは、放送局の切り替えや字幕のオンオフなどができた。ダブル地デジチューナーを内蔵しているという理由から、HDDの領域もアプリケーション側からは「レコーダー1」「レコーダー2」と切り分けられて考えられている。つまりダブル。リアルタイムに放送中の番組を視聴する限りにおいてはありがたみはないわけだが、妙に嬉しかった。

 なお、ダブル地デジモデルには専用のリモコンが付属している。視聴をはじめとしたStationTV for HPの操作はすべてリモコンでできるようになっているのだ。正直、24インチもの大きな画面になると、間近でマウス操作なんかするより、数メートル離れてリモコンで操作したい気分になってくる。アプリケーション連動型のリモコンというとレスポンスが遅い印象もあったのだが、これに限って言えばまるっきり家電のテレビと変わらない操作性とレスポンス。テレビやビデオのリモコンを使える人なら、迷うことなく扱えるだろう。パソコンから動かしているとは思えない感覚だった。


●同じ時間に他局の番組も録画できる、これがダブル地デジ最大のメリットだ!

 ダブル地デジの肝はやっぱり録画。ちゃんとできるのかどうかを試してみたいと思う。まずリモコンの真ん中にある「番組表」ボタンを押す。即座にEPG情報を取得し、画面に番組表が一覧表示された。方向キーでカーソルを操作し、「OK」ボタンを押せばその番組に関する情報や予約もできるようになっているので、録画を設定する。この時にレコーダー1、レコーダー2のどちらに録画するのかも指定できるようになっていた。ちょっと意地悪く、同じ時間帯の別局番組を同じレコーダーに記録しようとしたら、「重複している予約があります」という注意の表示。もうひとつのレコーダーに設定し直すとちゃんと予約設定ができた。

 番組は検索することもできて、名前だけでなく、ジャンル別などで細かく見つけ出すことが可能だ。もちろん、通常はどの番組を録画するかなんて自分の頭の中に入っているわけだが、これだけHDDの容量があると、「ちょっと興味がるかも」程度の番組でも気軽に録画したくなってしまう。特にジャンル別検索は多用してしまった。検索して、どんな番組があるのかを見ているだけでも楽しかったりする。

 さて、パソコンの予約録画といえば、まさか電源を入れっぱなしにしているわけにもいかないだろう。Windows Vistaの場合は完全に電源を落とさないスリープ状態にしておくのだが、その際にStationTV for HPを「待機モード」に入れておかないといけない。アプリケーション自体を完全に終了させてしまうと、録画が有効にならないので注意が必要だ。リモコン操作なら、一番左上の赤いボタンを押すだけでいいのでこちらを有効に活用したいところだ。

 一応、ちゃんと録画しているかどうかをチェックするため、予定された時刻にきちんと動いているのかも確認してみた。PC本体の見た目はスリープ状態そのもの。HDDランプだけが点滅して、カリカリと音を出していた。確認した時間が夜中だったが、寝ていてもそれほど気に障らないレベル。静音性の良さはこういう部分でも効果を発揮していた。


●ユニークなSDモードもあるが、できればマスター録画データは保持しよう

 翌朝に設定した番組が録れたかどうかもチェックしたら、確かに同じ時間帯に別局の番組が見事に録れていた。録画した番組はリスト表示することができ、どのHDDに格納されているのかなどもわかる。10回までのコピーができる「ダビング10」にも対応しているため、残りコピー回数なども表示されていた。

 リストから番組を選ぶと、DVDやBlu-rayドライブへの書き込みなどを行うのも簡単にできる。ユニークのはデータをマスター状態の3分の1程度にしてくれる「SD画質変換」モード。30分番組で作業完了の予測時間が2時間程度になっていていたのだが、実際にやってみるとちょうど30分で終わった。これはもしかしたらCPUがエンコードに強いCore 2 Quadだからだろうか。

 画質に関しては、遠くから見るとあまり問題ないが、エッジの部分などは明らかにギザギザになり、画質にこだわる人にはあまり薦められない。また、SD画質変換をしてしまうと、マスターの録画データがなくなってしまう点には注意が必要だ。HDDの容量がたくさんあり、なおかつBlu-rayドライブがあるなら、極力マスター録画データの保持をしたいところである。マスター録画の容量に関しては、1時間番組で約6〜7GB程度、30分番組で3〜4GB程度だった。内容によって容量も少しだが変動するようだ。


●高画質なディスプレイと組み合わせて使うことを強く推奨

 前回のm9380jp/CTのコストパフォーマンスには驚かされたが、このダブル地デジモデルはどうなっているだろうか? 評価モデルの構成は前回と変わらず。基本的なスペックはCPUがCore 2 Quad Q9450(2.66GHz)、メモリーは4GB(4スロット占有)、HDDは500GB×2(RAID 0)、BD再生/DVDスーパーマルチドライブ、ビデオカードがnVidia社のGeForce 9800GTといったところ。大きな違いを挙げるとすれば、OSがWindows Vista Ultimate(SP1)になっている点くらいだろう。この構成でダブル地デジが加わって17万6400円。18万円弱だが、1TBのBD対応HDDレコーダーに超ハイスペックなパソコンが合体したと考えると相当に安い。

 ベースモデルは、OSがWindows Home Premium(SP1)、CPUがCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、メモリーが1GB、HDDが160GB、DVDスーパーマルチドライブで8万850円。これだとかなり安いが、やはりHDDは500GB以上に増設したいところ。1TB(500GB×2でプラス1万3650円)が推奨だ。

 個人的には、HDCP対応のディスプレイであるHP w2448hc 24にお買い得感が高いと思う。HP Pavilion Desktop PCシリーズ全体と共通した光沢のある仕上げも見事だし、アナログ、DVD-D、HDMIという3系統の入力に対応。1.3メガピクセルのWebカメラやUSB端子なども付いていて、おまけに縦横の画面表示ができるピボット機能まである。これで5万9850円なのだ。ダブル地デジモデルは構成上、どうしても豪華になるのだから、さらにディスプレイも最高のものを用意してもいいと思う。家電のテレビと変わらない地デジ視聴環境を求める人に強くおすすめしたい。
《RBB TODAY》
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