固定系から移動系通信への移行が鮮明に〜総務省調べ2006年度トラヒックデータ

2008年7月1日(火) 18時26分
 総務省は1日、2006年度(平成18年度)の電気通信サービスに係る通信量等の状況について取りまとめた「トラヒックからみた我が国の通信利用状況」と題する報告を発表した。

 この資料は、電気通信事業報告規則(昭和63年郵政省令第46号)に基づき、電気通信事業者より報告を受けた2006年度(2006年4月1日〜2007年3月31日)の加入電話、ISDN、IP電話、携帯電話、PHSおよび国際電話の利用状況について集計・分析を行い、取りまとめたものとなっている。内訳については、兼業している事業者も含めて固定系関係 30社、移動系関係 33社、IP電話関係 44社、国際電話関係 14社となる。

 まず全体的な契約数としては、固定系(加入電話・ISDN)は全体的に微減しており、5,516万契約で対前年度5.0%減少。うち加入電話は4,817 万契約で対前年度4.7%減少、ISDNは700万契約で対前年度6.6%減少となった。IP電話の利用番号数は、1,448万件で対前年度26.4%増加。移動系(携帯電話・PHS)は、全体で1億170万契約で対前年度5.4%増加。携帯電話は9,672万契約で対前年度5.4%増加、PHSは498万契約で対前年度6.1%増加となった。固定系の微減率、移動系の微増率ともに、ここ数年ほとんど変わっておらず、今後もこの状況で推移するものと見られる。

 一方で2006年度の総通信回数は、1,199.2億回で対前年度1.0%減少。総通信時間は、43.3億時間で対前年度0.8%減少となった。実は通信回数・通信時間についても、ここ数年微減の傾向は変わっていない。とくに通信時間については、2002年度(平成14年度)時点では60億時間近かったものが、4分の3ほどに落ち込んだことになる。理由については推察となるが、やはりインターネットや携帯電話を使ったメール、あるいはその他コミュニケーションツールや情報共有サイトなどに、情報伝達手段が取って代わられているのが一因だろう。

 通信回数を発信種類別に見ると、固定系発信は596.2億回で対前年度6.4%減少、IP電話発信は58.0億回で対前年度67.3%増加、携帯発信は526.0億回で対前年度0.7%増加、PHS発信は18.9億回で対前年度11.4%増加となっており、固定系発信から、携帯/PHSやIP電話発信に移行していることが見て取れる。通信時間を見ても、固定系発信は2,063百万時間で対前年度9.0%減少、IP電話発信は297百万時間で対前年度41.0%増加、携帯発信は1,816 百万時間で対前年度4.3%増加、PHS発信は151 百万時間で対前年度6.3%増加となり、この傾向は変わらない。

 そのほか詳しくは、総務省のサイトでPDFファイルが公開されているので、参照してほしい。
《冨岡晶》
注目の情報[PR]

注目ニュース

日本通信のMVNOサービスの端末は独自調達で——ノンキャリア端末のMVNOは日本初

 30日、日本通信はNTTドコモから提供を受ける3Gのレイヤ3サービスにおいて、利用する端末をZTE Corporationから独自に調達することを発表した。

東海道新幹線、N700系でインターネット接続サービスを来年3月開始〜NTTBPと提携

 JR東海は26日に、東海道新幹線(東京〜新大阪)におけるインターネット利用環境について、サービス開始時期や提携する通信事業者について発表した。

 ここ数日、IT系メディアをにぎわすiPhone 3Gだが、重要なポイントを指摘する記事は少ないようだ。

総務省、広告メール配信時の表示義務違反でBotoloに措置命令を実施

 総務省は、特定電子メール法に違反して広告・宣伝メールを送信していたBotoloに対し、6月19日付で電子メールの送信方法の改善を求める措置命令を行った。

【総務省】NTT東西の光ファイバ接続料改訂を答申に従い認可

 24日、総務省は、平成20年度からの加入光ファイバ接続料について、NTT東西から申請されていた修正案を情報通信審議会の答申に従い認可すると発表した。

楽しみを奪わずに安全を守りたい——子どもたちのインターネット利用について考える研究会

 「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」は23日に記者説明会を開催し、研究会設立の趣旨や、具体的な研究テーマ、現在の活動内容について明らかにした。

スカパー!光、NTT西日本 四国エリアでのサービス開始〜7月より徳島県で提供スタート

 スカイパーフェクトコミュニケーションズは23日、子会社であるオプティキャストがNTT西日本エリアにおいて、フレッツ・光プレミアムを利用したRF方式による多チャンネル放送「スカバー!光」のサービス提供...

 “日本発、世界の経済をエコ化する!”をコンセプトに、エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト「eco japan cup 2008」が開催される。現在、参加登録受付中。

3月末現在のブロードバンド契約数等発表——6月でFTTHがADSLを超えている可能性も

 総務省は17日、平成20年3月末のブロードバンドサービスの契約数等についての四半期ごとの統計資料を公表した。

携帯電話・PHS、ドコモのシェアがついに50%以下に〜総務省しらべ

  総務省は、電気通信事業分野の競争評価の一環として、2008年3月末の固定通信(加入電話・IP電話)、移動体通信(携帯電話・PHS)、インターネット接続(DSL・FTTH・CATV)などにおける各企...

RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト