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【WILLCOM FORUM & EXPO 2008 Vol.1】次世代に向けて走り出す——WILLCOMが提案するワイヤレスBBの世界

2008年5月27日(火) 23時19分
ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏の画像
ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏
市場の閉塞感を払拭するためのウィルコムの取り組みの画像
市場の閉塞感を払拭するためのウィルコムの取り組み
ブロードバンドを利用する山形県新庄市の八向中学校の生徒たちの画像
ブロードバンドを利用する山形県新庄市の八向中学校の生徒たち
齋藤弘 山形県知事から喜びのビデオメッセージが届いたの画像
齋藤弘 山形県知事から喜びのビデオメッセージが届いた
ライブ中継では校長が「WILLCOM COREもぜひ本校から初めてほしい」とアピールしたの画像
ライブ中継では校長が「WILLCOM COREもぜひ本校から初めてほしい」とアピールした
もう一つの未来。の画像
もう一つの未来。
ウィルコムはPHSをさらに進化するの画像
ウィルコムはPHSをさらに進化する
生活必着型携帯として紹介されたHONEY BEEは品薄状態になるほどの好調ぶりの画像
生活必着型携帯として紹介されたHONEY BEEは品薄状態になるほどの好調ぶり
次世代につながる端末WILLCOM D4の画像
次世代につながる端末WILLCOM D4
スマートフォン新機種のWILLCOM 03はタッチ&トライコーナーでは長蛇の列ができるほどの注目度だの画像
スマートフォン新機種のWILLCOM 03はタッチ&トライコーナーでは長蛇の列ができるほどの注目度だ
コーチのピンクのバックを手にはにかむ喜久川社長の画像
コーチのピンクのバックを手にはにかむ喜久川社長
WILLCOM COREの画像
WILLCOM CORE
WILLCOM COREが目指すターゲットマーケットの画像
WILLCOM COREが目指すターゲットマーケット
WILLCOM COREが目指すシステムスペックの画像
WILLCOM COREが目指すシステムスペック
定点カメラ・センシングネットワーク研究会の画像
定点カメラ・センシングネットワーク研究会
賛同企業一覧の画像
賛同企業一覧
 「WILLCOM to the NEXT.—さぁ、次世代へ!」をキャッチフレーズに、ウィルコムのプライベートイベント「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」が、六本木の東京ミッドタウンにて開幕した。5月27日、28日の2日間にわたり、講演や展示が行われる。

 初日の27日には、ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏が「ウィルコムの提案するワイヤレス・ブロードバンドの世界」をテーマに基調講演を行った。

 まず、「ケータイ・BB大国の憂鬱」として、「売り上げベースでは縮小傾向にあり踊り場にさしかかった電気通信市場」「高度に発達しすぎた国産携帯のシェアは世界ではわずか5%に留まり国際競争力が失われている」「IT化が急速に進んだ結果、逆に情報発信の東京一極集中が起こっている」の3点をあげた。

 そのうえで、市場の閉塞感を払拭するための同社の取り組みとして、「1.飽和していく市場の中でも成長できる商品の投入」「2.世界をターゲットにしたオープンプラットフォームを前面に出していく」「3.情報発信に着目したデジタルデバイド解消への寄与」「4.来春サービスインを予定している次世代PHSサービスWILLCOM COREを使うことで新たなブロードバンド市場を開拓」をあげた。

 さらに「3.」の具体例として、山形県新庄市の八向(やむき)中学校への、PHS高度化通信規格「W-OAM typeG」の今年2月の敷設を紹介。齋藤弘 山形県知事がビデオメッセージで、採算性の問題からADSL敷設が叶わない同地区の実情に触れ、「W-OAM typeG」導入の喜びを語り、同システムを利用したライブ中継も行われた。

 また、携帯キャリアとは違うウィルコムの未来「もう一つの未来。」として、独自進化を続けたが故に世界で受け入れられないいわゆる「ガラパゴスケータイ」は同社の目指すところではなく、「生活必着型携帯」「スマートフォン」のほか、D4に代表される「次世代に繋がり世界で通用するオープン性の高い端末」に注力していくことを強調した。

 先ごろ発売日延期がアナウンスされたウルトラモバイル「WILLCOM D4」の延期理由については、「生産台数確保のため」とし、少量であれば予定通りの出荷も可能であったことを明かしつつ、発売時には「万全の体制で提供していく」と力強く語った。

 このほか26日に発表された、6月下旬の発売が待たれるWILLCOM 03(ウィルコム・ゼロスリー)への自信、ブルーシールアイスクリームモデルが発表された人気機種「HONEY BEE」の好調ぶりや、FeliCaへの今年度第4四半期対応予定などを改めて紹介。WILLCOM 03を3台収めたコーチのバッグを手に(喜久川社長曰く)シュールな姿を披露し、会場の笑いを誘った。

 次世代PHSとして期待が高まるWILLCOM COREについては、AIR-EDGEやWILLCOM 03の正常進化形としての「モバイルブロードバンド」、ADSL・FTTHに並ぶ第3のアクセスとしての「ワイヤレスブロードバンド」、またこれに留まらず、中国網通との共同開発も進み、GSM(デジタル携帯電話の事実上の世界標準)版も試作機レベルでは実現されている「W-SIM」を活用したオープンインフラ・オープンデバイスがもたらす新しいユビキタスを実現する「新しい領域」もターゲットマーケットとしてあげた。また、上下最大100Mbps以上の伝送速度、新幹線でも利用可能な300km/h以上対応のモビリティ、安定した実行速度び実現にむけ開発を進めていることを紹介した。

 さらに、上り速度の高速性や16万か所に及ぶロケーションをもつ同社ネットワークを基盤とした定点カメラやセンシングネットワークの提供へ向けた取り組みも語られた。「定点カメラ・センシングネットワーク研究会」には現在、インテル、NTTコミュニケーションズ、シャープ、マイクロソフト、富士通、京セラ、日立、NEC、東芝ら31社が賛同しており、渋滞中継、防災、擬似観光、事故現場確認への活用などが期待されている。ちなみに、同社が基地局を設置ずみで、WILLCOM COREへの展開を予定している16万(マイクロセル)という数値は、国内の郵便ポスト数に匹敵すると言う。

 また、先ごろ発生した中国四川大地震の被災地ではPHSが重要な通信手段となり、中国電信はPHS基地局を緊急増設した話題にも触れられた。これを受け同社は、中国大使館に義援金ならびに100台のPHSを寄贈したという。

 最後に喜久川社長は、「お客様がWILLCOMを使っていることを意識せずにブロードバンドを利用」できるようなサービスの提供を目指すと言う、「携帯とは違った“もう一つの未来。”——次世代に向けて走り出す」と意欲を語り締めくくった。
《田村麻里子》
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