「切れない中継」を実現〜NTTエレクトロニクス、移動環境でも高精細映像の無線伝送を可能にするスイッチモジュール

2008年5月21日(水) 21時06分
1×4スイッチIC(CI0706CH)の画像
1×4スイッチIC(CI0706CH)
8×8スイッチモジュール(ELH0707AYY)の画像
8×8スイッチモジュール(ELH0707AYY)
 NTTエレクトロニクス(NEL)は21日、NTTが研究開発した高速高周波半導体集積回路の技術開示を受けて、超高速スイッチングが可能なインジウムリン(InP)系1×4スイッチICチップおよび8×8スイッチモジュールを製品化し、6月1日よりサンプル販売を開始すると発表した。

 本製品は、ルータなどの高速ネットワーク機器や計測機器、ハイビジョン映像を伝送するミリ波無線通信装置などに使用されている、数Gbpsから40Gbpsに至る広帯域電気信号を数μW(マイクロワット:100万分の1ワット)程度の低消費電力で高速にスイッチング可能とするもの。

 FET(電界効果トランジスタ)を用いた半導体スイッチのため、消費電力はほぼゼロで信号をオン・オフすることが可能となっているほか、アナログスイッチとして入力された信号をほぼそのままの形態で出力するため、あらゆる信号プロトコルやフォーマットで利用することができ、無線信号も扱い可能となっている。またInP-HEMT(Indium Phosphide High Electron Mobility Transistor)デバイスを用いたことで、従来のシリコンやガリウム砒素を材料に作られたスイッチと比較して、2倍以上の広帯域化および接続端子数の増加が可能だという。

 これにより、高精細ハイビジョン映像無線伝送カメラシステムなどで、複数のアンテナから受信状態の良好な信号を高速で選択できるため、移動するワイヤレスカメラからの高精細映像信号を、途切れることなく無線伝送することが容易になる見込み。

 NTTが開発したInP系高速トランジスタ技術と、回路構成技術を用いて実現されたデバイスの小型集積化技術を基に、NELの製造技術により製品化したとのこと。

 計測器用1×4スイッチIC「CI0706CH」(外形寸法:1.5mm×2mm)が13万円、8×8スイッチモジュール「ELH0707AYY」(外形寸法:10cm×11cm×3cm)が250万円となる。
《冨岡晶》
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