富士通研、同時に複数の人を追跡する画像センシング技術の開発に成功
コンビニなどで見かけるような、部屋を斜め上から複数のカメラで撮影し監視する従来の手法では、各カメラの映像がそれぞれ独立して処理され、人を重複してカウントしてしまったり、人の後ろに他の人が隠れる、いわゆる死角が発生するなど、動線を抽出することは困難だった。
新技術では、監視エリアの天井に多数の小型カメラを真下に向けて設置し、視点の異なる複数の映像を撮影する。さらにこれらの映像を各カメラの位置に基づいて1つにまとめることで死角のない映像を取得する技法を用いているとのこと。これにより、映っている人の大きさやかたちをもとに同一の人であるかどうかを検証、人の位置を重複なく正確に検出・追跡し、そこに映っている人の動線を自動的に抽出することを可能にした。
具体的には約50平方メートルの店舗を16台のカメラで撮影し、のべ243人が通過する環境で実験を行い、通過した人を100%検出し、追跡できることを確認したという。映像はミドルクラスのPC(Intel Pentium4、3ギガヘルツ)1台で毎秒30フレームと、リアルタイムに処理することが可能だった。
2008年度中に、データセンターなどの高いセキュリティが必要な施設向けの入退室管理システムに適用する予定とのこと。また将来は、不審な行動の監視、顧客の購買行動を観察するマーケティング、作業の可視化による行動分析などさまざまな分野に応用することが期待されている。なお本技術に関しては、東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2008」(5月15日〜16日)にて紹介される予定だ。
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