超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速1.2Gbpsの衛星データ通信に成功

2008年5月13日(火) 19時23分
「きずな」1.2 Gbps超高速データ通信概略図の画像
「きずな」1.2 Gbps超高速データ通信概略図
 JAXAは、情報通信研究機構(NICT)と共同で実施した5月2日の「きずな」初期機能確認作業で、「きずな」のマルチビームアンテナを使用し、NICT 鹿島宇宙技術センターに設置した超高速小型地球局(アンテナ径2.4m相当)との超高速データ通信に成功した。世界最高速度となる毎秒1.2ギガビット(1.2Gbps:622Mbps×2波)を記録したという。

 「きずな(WINDS)」は、政府IT戦略本部の「e-Japan重点計画」に基づいて研究開発が行われているもので、現在、JAXAと独立行政法人情報通信研究機構との共同開発で、世界最高水準の高度情報ネットワークの形成を目指している。一般家庭でも超小型アンテナ(CS受信アンテナとほぼ同じ直径45センチ程度)を設置することにより、最大155Mbpsの受信及び6Mbpsの送信を、また企業等においては直径5メートル級のアンテナを設置することにより最大1.2Gbpsの超高速双方向通信を達成するのが目的だ。

 現在運用されている衛星インターネットサービスは、代表的なものでJSAT(日本)が最大上り2Mbps/下り10Mbps、Wildblue(米国)が最大上り256kbps/下り1.5Mbpsとなっている。衛星を介した1.2ギガビットの超高速データ通信は、地上通信網のバックアップ回線や大容量データ伝送に役立ち、ハイビジョンの16倍の情報量をもつスーパーハイビジョン伝送も可能にするものと期待されている。

 JAXAでは今後、アクティブフェーズドアレイアンテナなど、「きずな」の機能・性能確認を実施していく予定とのこと。
《冨岡晶》
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