アリババ、シャオネイ、チャイナモバイル、アジアを制しモバイルインターネットを制す
セグメント別の営業利益では、移動通信が1,745億円、ブロードバンド・インフラ(Yahoo! BB)が397億円、固定通信(ソフトバンクテレコム)が33億円、インターネット・カルチャー(Yahoo!JAPAN)が1,152億円となった。特にソフトバンクテレコムは前年度は29億円の赤字だったが、これが黒字に改善している。
ソフトバンクグループは、Yahoo! BBの販売促進費増加により2002年度から2004年度まで連結決算で赤字が続き、投資家などから厳しく指摘を受けていた。しかし、今回の連結決算は創業以来、過去最高水準となった。発表の席でソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、「すべての事業セグメントで営業利益が改善した。暗雲は去った」と満面の笑みでコメントした。
移動通信(ソフトバンクモバイル)の純増数は、ボーダフォン時代の2004年度は4万契約にとどまったのに対して、買収した初年度の2006年は70万契約、2008年度は268万契約と大きく伸ばしている。「ドコモさんとKDDIさんは勢いが落ちたが、ボーダフォンがソフトバンクになってから着実に勢いが出てきた」とアピールした。
またARPUは4,310円となり他社の6,000円前後と比べると低い。同氏はこれを、「財務会計の一面であって木を見て森を見ず」の数字だとする。ソフトバンクは端末を分割払いで販売しており、ユーザは毎月、端末代金と通話料金を一緒に払っている。同氏は、この分割払いの代金も含めた金額が“本質的なARPU”だと力説する。この本質的なARPUだと、ソフトバンクモバイルは5,540円となり「2006年度をボトムとして、本質的なARPUは上がり始めている」としている。
「モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する。アジアを制する者が世界を制する」。今回の決算発表では、ソフトバンクグループの世界戦略について多く語った。Joint Innovation Labの設立と、アジアへの投資だ。
Joint Innovation Labは、「モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する」に基づくもの。ソフトバンク、ボーダフォン、チャイナモバイルが33.3%ずつ出資を行い設立した。
Joint Innovation Labでは、ハードウェアやサービス、コンテンツの共同開発や調達を行う。ソフトバンク、ボーダフォン、チャイナモバイルの3グループの携帯電話ユーザを合わせると約7億人にも達する。「7億人のユーザ向けに提供するとなれば、ハードウェアやソフトウェアのベンダーは目の色を変える」とスケールメリットを示した。
具体的なサービスの内容やコンテンツは明らかにしなかったが、「5年以内に10億人のユーザをベースに、ゲームやコンテンツ、ウェジェット、課金ビジネスモデルを考えると新しいビジネスモデルができる。たとえばマイクロペイメント。インターネット上では難しかった。携帯電話では、100%のユーザが課金をしているから、マイクロペイメントで5円とか10円という課金も可能になる」との例を挙げた。
ソフトバンクは創業以来、多くの会社に出資を行っており、現在は「中国に重心をシフトして行っている」とする。「アジアを制する者が世界を制する」とはこのことだ。
中国では、B2Bイーコマースで75%のシェアと会員2,900万人を持つ「Alibaba.com」のほか、会員数2,500万人の大学生専用のSNS「Xiaonei」(シェオネイ:校内網)、84%のシェアを持つネットオークション「Taobao.com」、7,400万人が利用するオンライン決済「Alipay」などを傘下におさめている。
各社への出資は、「戦略的パートナーとして側面から支援するのが基本思想」という。「出資を行うのは、上下関係ではなく同盟関係を築くため。アリババもYahoo! JAPANも同盟関係と考えている。出資した各社は、ソフトバンクが加わる前に成長しているから、それを加速するのにお役に立てるのかもしれない」との理念がある。
同社はこれまでにも、10年前にはアメリカ、5年前には国内の会社に投資を行ってきた。3,000億円の投資が10年間で9倍の2.8兆円にまで膨れあがった。
注目ニュース
8日、ソフトバンクは平成20年3月期の決算発表を行ったが、その際、来月から放映されるソフトバンクモバイルの新CMについての紹介が行われた。
ソフトバンクグループは、法人向け通話割引サービス「ホワイトライン24」、および個人向け通話割引サービス「ホワイトコール24」を6月3日より提供する。
アイシェアは2日、携帯電話複数台数利用状況の意識調査の結果を発表した。
グーグルは1日より、携帯向けのコンテンツ連動型広告サービス「モバイル コンテンツ向けAdSense」において、画像広告の提供を開始した。また当時に、NTTドコモ対応の携帯サイトへの配信も開始した。
電気通信事業者協会に加盟しているNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの4社は28日、4月25日に総務大臣より要請が行われたフィルタリングサービスの改善に関して、今後もフィルタリン...
25日、総務省は、携帯電話・PHSのフィルタリングサービスについて、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、電気通信事業者協会に対して「インターネット上の違法・有害情報への対応に関...
ソフトバンクは25日、同社が保有する関係会社株式および連結子会社が保有する投資有価証券の一部において、平成20年3月期末において減損処理による投資有価証券評価損および関係会社株式評価損を計上する必要...
ソフトバンクテレコムは25日に、 企業向け国際ネットワークサービスにあらたなメニューを加え、専用型のグローバルイーサネットサービス「ULTINA グローバルイーサネット」の提供を開始したことを発表し...
KDDIは25日、インターネット接続サービス「au one net」および「au.NET」における迷惑メール対策として、「Outbound Port25 Blocking」の適用を5月27日以降順次...
KDDIは24日、平成20年3月期(2007年4月〜2008年3月)の連結決算を発表した。
ソフトバンクモバイルは26日、「fanfun. SoftBank 815T」(東芝製)のコラボレーションモデル「ベルサイユのばら モデル」「ミッフィー モデル」「リサとガスパールモデル」3種の販売を...






































