ジュニパー、セキュリティー機能を統合したJUNOS 9.0

2008年3月19日(水) 03時55分
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第二技術本部本部長の小澤嘉尚氏
 ジュニパーネットワークスは18日、モジュラー型ネットワークOS「JUNOS」の最新バージョンJUNOS 9.0と、それを搭載したサービスルーターJシリーズ「J2320」、「J2350」、「J4350」、「J6350」の4機種を発表した。同日開催された記者発表会で、第二技術本部本部長の小澤嘉尚氏は「CIOはユーザーから日々イノベーションを求められるが、それに対しては予算を多くとって新しいことを実行していくのが一般的だ。しかし、現実にはイノベーションの進化に予算どりが比例しておらず、CIOは壁にぶち当っている。そこででてくるのは運用コストの削減という考えであり、全体的な予算のなかで運用コストを削減することでイノベーションに対する予算どりを確保することができる。これをJUNOSで実現することができる」とアピールした。

 JUNOS 9.0では、セキュリティーサービスが統合されているのが特徴だ。具体的にはステートフル・ファイアウォール、シャーシ型クラスタリングによる障害回復、コンフィギュレーション(IPSec VPN、NAT)になる。同社にはセキュリティーに特化したOS「ScreenOS」があり、支持を得ている。今回のバージョンは、同OSの機能をアドオンしたもの、あるいはそれによって「ScreenOS」をカバーするものではないとして、「ScreenOSとは全く別もので、共存していくもの」と小澤氏は強調する。「セキュアルータとして動作する心臓部においてはNetScreenに近いものを入れている。単純にアドオンしたというよりは、セキュリティーをしっかり考えてJUNOSを作り直した」「ScreenOSというのはセキュリティーに特化しているので、ルーティング、マルチキャストにおいてどうしても弱い部分があった。逆にJUNOSはその部分が強かった。根本的な心臓部の機能は生かしながら統合している」などと説明した。

 またメリットとしては、冒頭の運用コストの削減を挙げた。スイッチもルータもIPネットワーク製品であり、各APIには共通する部分が多い。今回はこれにセキュリティーというサービスが共通化されるわけだが、「JUNOS 9.0では、たとえばスイッチである特定の問題が見つかったとしても、信頼性を一定に保つことができる。これが一番大きなメリット」であるとし、また、コマンドの共通化がトレーニング時間の短縮、運用時間の短縮につながるとして“ひとつのOSによる運用の簡便性、信頼性”などを保つことがきると強調した。

 小澤氏は個人的な見解として前置きしながらも、企業を買収してきた同社がそのアーキテクチャーをJUNOSに取り入れていくことについて触れ、今回のJUNOS 9.0はチャレンジだと思っていると話した。つまり、ルータ、スイッチそれぞれの機能に違う部分はあるが、ベースにJUNOSという考え方ができれば、それぞれのナレッジを載せて統合提供していくということだ。また、UTMも順次入れていくとした。これについては「信頼と実績の部分を覆してまでマーケットを広げていくということではなく順次実行していく。年内にはなんらかの発表をしたい」と話した。
《RBB TODAY》
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