高輝度光科学研究センターら6団体・企業、書き換え型DVDの消去過程の瞬間の観測に成功

2008年3月14日(金) 20時35分
(a)は高速フォトダイオードと信号処理回路を使った測定法と、スナップショットを撮る手法を表す図。(b)は、回転試料台のイメージ。の画像
(a)は高速フォトダイオードと信号処理回路を使った測定法と、スナップショットを撮る手法を表す図。(b)は、回転試料台のイメージ。
ブラッグピーク強度と可視光反射率の時間変化の画像
ブラッグピーク強度と可視光反射率の時間変化
X線スナップショット撮影による回折ピーク幅の時間変化測定の画像
X線スナップショット撮影による回折ピーク幅の時間変化測定
Ge2Sb2Te5材料およびAg3.5In3.8Sb75.0Te17.7材料の相変化モデルの画像
Ge2Sb2Te5材料およびAg3.5In3.8Sb75.0Te17.7材料の相変化モデル
 高輝度光科学研究センター、科学技術振興機構、理化学研究所、松下電器産業、筑波大学は14日、書き換え可能な相変化光ディスクの代表的な母体材料、ゲルマニウム・アンチモン・テルリウム三元化合物、および銀・インジウム・アンチモン・テルリウム四元化合物について、ナノ秒レベルで起こる結晶化過程を大型放射光施設(SPring-8)高フラックスビームラインのX線回折で観測することに成功した。

 今回の研究は、書換型DVDの消去過程の瞬間となる、アモルファス相から結晶相への構造変化の最中を世界で初めてX線回折でとらえたもの。観測成功により、レーザーによる光記録とナノレベルでの物質の構造変化が同じ時間スケールで起こっていて、かつ2つの材料で「相変化直後」の結晶成長プロセスに違いがあるという2つの発見があった。これらの時間分解の構造情報、つまり、材料の相変化にともなう結晶成長プロセスの特徴は、より速い、次世代の相変化材料を探索・設計する上で有用だと期待されている。
《富永ジュン》
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