地デジ簡易チューナーの仕様ガイドライン——総務省が公表
簡易チューナーは、アナログ放送が終了し地デジ放送に完全移行したあとも、旧来のテレビ受像機を使ってデジタル放送を視聴できるようにするための機器で、地デジ対応の高価なテレビへの買い替えをユーザーに強要することのないように、最小限の機能をもった安価なチューナーで対応しようというものだ。ガイドラインは、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)の協力によってまとめられ、以下の9項目を必要最小限の仕様として挙げている。
1.映像デコード(NTSC変換)
2.音声(ステレオ/二か国語)
3.コンポジットビデオ出力信号/ステレオ音声出力信号(1系統)
4.字幕・文字スーパー
5.エラーメッセージ表示
6.画面表示モード切替
7.CASモジュール・コピー制御
8.周波数変換パススルー対応(VHF、SHB)
9.ダウンロード(ES)
1.から3.までの仕様は、つまり、黄・赤・白の3色のピンプラグ用の端子を持ったテレビにつながるようにしなさいということだ。4.と5.は、映像信号に含まれない字幕情報やエラーメッセージなども、コンポジット信号に乗せるようにする必要があるということだ。6.は画面のアスペクト比を4:3(通常画面)と16:9(ハイビジョン画面)の切り替えができるようにという意味だ。ちなみに、ビデオ信号の入力端子が必須となるので、もし、アンテナ端子(RF端子)しかついていないかなり旧式なテレビの場合は、この簡易チューナーでも対応できないことになる。
7.のCASモジュールとは、地デジ放送はスクランブルがかかっているので、デスクランブル機能が必要であるということだ。コピー制御については、出力がビデオコンポジット信号(アナログ)だけならとくに必要はないかもしれないが、CDMSA方式のコピー制御を実装せよとなっている。
8.については、CATV経由で旧来のアナログテレビ受像機を使って地デジ放送を視聴する場合を考えて、VHF帯、SHB帯のパススルーを実装する必要があるということだ。地上波テレビもケーブルでしか視聴していなくて、地デジもこれまでのテレビでケーブル経由で視聴したい場合も、簡易チューナーは対応することになる。
9.は、地デジのチューナーや受像機のソフトウェア、ファームウェアをアップデートできるようにダウンロード機能もつけるということだ。
これらは、あくまでガイドラインであって、各メーカーの商品企画を制限するものではない。強制力や対応義務はない。
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