NTT、慶応義塾大学など、4K映像素材の日米欧大陸横断ライブ配信とリアルタイム復号上映に成功

2007年11月12日(月) 17時37分
4Kリアルタイム映像制作配信ネットワーク実験の概要の画像
4Kリアルタイム映像制作配信ネットワーク実験の概要
4K映像素材(6Gbps)2大洋横断(21,000km)中継配信実験の経路の画像
4K映像素材(6Gbps)2大洋横断(21,000km)中継配信実験の経路
非圧縮4K映像素材をネットワーク上で切替え編集する技術の概要の画像
非圧縮4K映像素材をネットワーク上で切替え編集する技術の概要
 日本電信電話、NTTコミュニケーションズ、慶應義塾大学、東京工科大学、および三菱電機は、総務省委託研究「次世代型映像コンテンツ制作・流通支援技術の研究開発」の一環として、超高精細映像素材による日米欧大陸横断、総距離2万1,000kmでのライブ配信を11月10日、および11日に実施し、1,000地点を想定した符号化映像ストリームの分岐配信や暗号化された超高精細映像素材を配信先でリアルタイム復号しながら上映することに成功した。

 今回の実験は、地球規模の10Gbps級IPネットワークを利用して世界各地のカメラや映像素材、編集工房を結び、超高精細映像素材をリアルタイムに取寄せ、編集した上で各地に多地点配信する4Kリアルタイム映像制作配信の環境を実現し、学術・教育・医療・文化面で利用することができることを実証するのが目的。

 今回の実証実験に使われたのは、HDTVの4倍4K(800万画素)解像度の第23回京都賞の模様を撮影した超高精細映像素材をIPネットワーク上でリアルタイムに編集したもの。4K非圧縮映像サーバにより各6GbpsのIPパケットストリームに変換された映像素材は、10Gbpsのイーサネット回線を通じて米国を経由して北欧まで配信され、JPEG2000コーデックにより4Kデジタルシネマ級符号化映像(500Mbps)に圧縮されて北欧を含む4地点に同時にライブ中継配信された。多地点配信にはFlexcastプロトコルを採用し、ネットワーク内にストリーム分岐装置を配備することでIPマルチキャストをサポートしない既存ネットワークにも配信したほか、開発した負荷分散プロトコルを適用することで3階層1000地点への分岐配信にも柔軟に対応できることが確認された。
《富永ジュン》
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