SaaSからPaaSへ——米セールスフォース共同創業者・テクノロジー統括責任者パーカー・ハリス氏が講演
「SaaSのサービスをオンデマンドで提供してきたが、これからはプラットフォームもオンデマンドで提供していく」とハリス氏は繰り返した。同社は、もともとプラットフォームを提供する会社ではなかったが、顧客が自由にカスタマイズできるようにしたことで「結局、CRMを強くし、“実際にこのように機能すべきだ”という形でCRMが動作するようになった」と強調する。
その事例として挙げられたのが、ディズニーの例だ。ディズニーでは、ミッキーマウスというキャラクターを徹底管理する必要があった。同じ場所にミッキーマウスが2体登場することはあってはならない。ある子供がショッピングモールでミッキーマウスに会い、少し歩いたところでまたミッキーマウスに再会してしまう。そんなことがないように、50マイル以内にミッキーマイスが登場しないようにトラッキングする必要があった。この管理にはSalesforceが使われたが、セールスフォース・ドットコムはアプリケーションは開発していない。プラットフォームを提供しただけだ。当初ディズニーのIT部門はSalesforceを信用していなかったという。そこで、ディズニーは.NETと比較して採用を決めたという。具体的には、.NETでは、開発に3000時間かかったのに対して、force.com(Paas)では96時間で済んだ。他の例では、優秀な人材採用時の紹介手数料管理、グローバルな採用プラグラムにforce.com(Paas)を使っているエレクトロニックアーツ社、顧客およびコンプライアンス関連のレポートに使っている日本郵政の例が紹介された。
米国セールスフォース・ドットコムはPaaSのインフラストラクチャーについて、1日に1億のリクエスト、平均レスポンスタイム225/ミリ秒という速さ、90万のユーザーの存在、世界での導入数23700件、15言語に対応などをアピールした。
一方、同社では9月にオンデマンドCRM Salesforce の最新版「Winter'08」を発表している。「Winter'08」では100以上の新機能が追加されているというが、今回ステージでは、その一部を細かいデモで紹介していた。使い勝手の面ではインラインで編集ができるようになったこと、タギング機能で情報にアクセスしやすくなったことなどが挙げられる。さらに追加されたアプリケーション「Salesforce Ideas」を使うと、社内の声、顧客の声など様々な意見が寄せられ、イノベーションを起こしやすくできるという利点があるという。
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