「かぐや」、月観測に向けてミッション機器を展開〜磁場や地形の観測準備が整う

2007年11月2日(金) 16時29分
LRSアンテナは15mの4本のアンテナから構成されており、図はそのうちの1本のアンテナ伸展を「おきな」「おうな」分離確認用カメラで撮影したもの。の画像
LRSアンテナは15mの4本のアンテナから構成されており、図はそのうちの1本のアンテナ伸展を「おきな」「おうな」分離確認用カメラで撮影したもの。
UPIは、地球を自動追尾する機構に取り付けられた可視と極紫外線の2つの望遠鏡により、地球のオーロラなどを観測する。の画像
UPIは、地球を自動追尾する機構に取り付けられた可視と極紫外線の2つの望遠鏡により、地球のオーロラなどを観測する。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、月周回衛星「かぐや(SELENE)」が、観測ミッション機器の展開・伸展を、28日〜31日(日本時間)にかけて行ったと発表した。現在、衛星の状態は正常とのこと。

 展開・伸展されたミッション機器は「月磁場観測装置(LMAG)」「月レーダサウンダー(LRS)」「プラズマ観測装置(UPI)」の3種。月磁場観測装置(LMAG)は、磁場を観測するセンサ(磁力計)を先端に取り付けているマストを約12mまで伸ばし、観測の準備を行った。打上げ時にはマストは約60cmまで縮められていた。

 月レーダサウンダー(LRS)は衛星内に収納されていた4本のダイポールアンテナを各々約15mまで伸ばし、観測の準備を行った。月面地下約5kmまでの地層構造を探査、さらに月の裏側で、惑星から来る電波の観測も行う。

 そして、プラズマ観測装置(UPI)は、月の軌道から可視と極紫外線の2種類の望遠鏡で地球の大気光やオーロラを観測する装置だが、望遠鏡は地球を自動追尾する機構に取り付けられ、衛星壁面に固定されていた。これを展開し、観測の準備を行った。
《冨岡晶》
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