Amazon MP3はこわくない!? iTunesディレクター独占インタビュー
——iTunesにおける音楽配信戦略について教えてください。
日本でiTunesを立ち上げて数年経ちますが、これまでにいろいろと新たな進展がみられています。一番興味深いのは、iTunesが全世界に影響を与えるプラットフォームに成長してきていることです。日本のアーティストはもちろん、世界中のアーティストが全世界に向けて音楽を配信できます。例えば、アメリカのサマーフェスティバルに「コーネリアス」が出演したことがiTunesに取り上げられました。日本の人々だけでなく、海外の視聴者が「コーネリアス」の音楽をダウンロードできるようになったことがきっかけで、人気が出てきたのです。そのほかにも、アルバムを世界同時発表した「Gackt」や、アメリカで楽曲の配信をしている「菅野よう子」、iTunesのレゲエチャートでナンバー1になった「九州男(クスオ)」などの事例があります。
こうしたiTunesの進展は、iTunesを展開している22カ国で同様に見られます。iTunesは文化的な側面を帯びてきていて、iTunesで流行っているものは、メディアに大きく取り上げられます。つまり、文化を形成していると言えます。iTunesだけでなく、iPodと組み合わせた上で一番いいエコシステムを提供します。iTunesとiPodはベストな組み合わせです。
——今年の夏、CokeキャンペーンやYahoo!ミュージックとの提携など、外部ブランドとの提携が盛んでしたが、どのような効果があったのでしょうか?
どちらも大きな成功を収めています。Yahoo!は、音楽の編集に特化していて、アップルはダウンロードプラットフォームに特化しています。一方、Cokeはブランドイメージとして、音楽を前面に出していこうとしている企業です。多くの視聴者に対して音楽を配信していきたいという要望があり、フリーの楽曲配信という部分で提携しました。
——iPodの新ラインアップについて教えてください。
クリスマス商戦を前に、「iPod Touch」をはじめとするiPodの新ラインアップを揃えました。特に、「iPod Touch」は、今までにないワイドなスクリーンで、画質も良く、ワイヤレスで音楽がダウンロードできます。
——米のMP3ダウンロードサイト「Amazon MP3」についてどう思いますか?
私たちは、デジタル音楽配信の先駆者です。iTunesを展開している22カ国すべてにおいて、ナンバー1のダウンロードストアです。まだまだ他社との差はあると思っています。
Amazonは、いいブランドを持っていて、いいサービスを提供してくれると思います。競争するのであれば、楽しんで競争したいと思っています。まだまだアップルの認知度は高いので、いつ追いついてきてくれるか楽しみです。
——今、アップルに必要なものは何だと思いますか?
今回のiPodの製品ランナップは、今までのものと比べても一番ベストなものだと思います。特に欠けているものはありません。しかし、アップルは常にイノベーション(変革)を続けていく会社なので、継続的に新たなアイディアを提供していくつもりです。今までにない、びっくりするようなユーザ体験を提供していきます。
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