「かぐや」クリティカルフェーズ終了! 月定常観測軌道へ

2007年10月21日(日) 15時53分
19日0:17(日本標準時間)高度98kmの月の南半球。左上に小さく白く光る半円が地球の画像
19日0:17(日本標準時間)高度98kmの月の南半球。左上に小さく白く光る半円が地球
写真提供:JAXA
19日0:20(日本標準時間)高度94kmの月の南半球の画像
19日0:20(日本標準時間)高度94kmの月の南半球
写真提供:JAXA
18日0:21(日本標準時間)高度120kmの画像
18日0:21(日本標準時間)高度120km
写真提供:JAXA
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、21日、月周回衛星「かぐや(SELENE)」の主衛星を所定の軌道に投入するとともに定常制御モード移行運用を行ったと発表した。

 「かぐや」は18日午後2時ころから、定常観測軌道に乗せるための月周回軌道変更マヌーバ(LOI6)を行い、同午後7時ごろ最終的なスラスターの噴射を終了した。その後、軌道計算などを経て翌19日には、観測のための周回軌道に正常に移行できたことを確認していた。

 投入された周回軌道は、遠月点高度:123km、近月点高度80kmで、1時間58分で月を一周する。正常に軌道に乗ったかぐやは、続いて本体やアンテナの向きを調整する姿勢制御を行い、月を観測するためのモード変更を行った。このモード変更も無事終了したため、本日、ロケット打ち上げで難しいとされる「クリティカルフェーズ」が無事終了したことを発表した。

 今後、かぐやは、14の観測機器の起動、動作確認などチェックアウト作業を1か月半程度の期間をかけて行う。機器の動作が確認されれば、12月上旬から中旬に、月の重力分布、月の裏側の精密データ、組成成分分析、ハイビジョンカメラによる「地球の出」の撮影などさまざまなミッションをこなす予定だ。
《中尾真二》
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