【実践セミナー】仮想化技術によるサーバ構築のポイントとは?

2007年9月7日(金) 20時46分
ネットワンシステムズ株式会社 ネットワーク・プラットフォーム事業推進本部 佐々木慎介氏の画像
ネットワンシステムズ株式会社 ネットワーク・プラットフォーム事業推進本部 佐々木慎介氏
VMware ESX ServerとEqualLogic PeerStorageを採用したサーバの仮想化の一例の画像
VMware ESX ServerとEqualLogic PeerStorageを採用したサーバの仮想化の一例
ボリュームの割当の例の画像
ボリュームの割当の例
ネットケアの導入事例の画像
ネットケアの導入事例
仮想化技術を利用したシンクライアントのシステムの画像
仮想化技術を利用したシンクライアントのシステム
 ネットワンシステムズは7日、仮想化技術のセミナー「実例!VMwareとEqualLogicで作るリソース最適化システム」を開催した。同セミナーのうち、ネットワンシステムズ株式会社 ネットワーク・プラットフォーム事業推進本部 佐々木慎介氏による「事例に学ぶ仮想化システム構築のポイント」を紹介する。

 同社は、仮想マシンとして「VMware ESX Server」(ESXサーバ)を、ストレージにはEqualLogic PeerStorageを採用し、iSCSIで接続するサーバの仮想化プラットフォーム技術を推進している。

 iSCSIを採用した理由としては、物理的なインターフェイスがイーサネットカードに統合できること、デバイスの多重化、分散化、バランシング、分離、結合などが容易にできることをあげている。

 また基本的には、1つのボリュームに1つの仮想マシンとしているが、ESXサーバでは1つのボリュームに複数の仮想マシンを構築できる。これにより、ボリューム数が少なくなり、管理が容易になるという利点がある。しかし、1つのボリュームに多くの仮想マシンを構築するとスループットの低下などが懸念される。そのため、同社やVMware社などは、1ボリュームで5台程度の仮想マシンが適当としている。

 次にネットケアの導入事例が紹介された。同社は、IIJのグループ会社で、ヘルプデスクやコールセンター、データセンターの管理などを行っている。仮想化技術は、データセンターにサーバを集約させ、運用形態の信頼性や柔軟性を目指して導入した。

 仮想マシン上の仮想NICはVLANで接続。仮想的に、個別のネットワークを構築している。また、SSL VPNを採用することでメンテナンス性を向上。特に、ネットワーク経由で仮想マシンの追加やOSのインストールができることを利点として挙げている。

 一方、今後の課題としては、ESXサーバを監視する「Virtual Center」の冗長構成や、インフラ監視にあるとしている。Virtual Centerがなくても運用が続けられるが、監視体制がないため信頼性が低くなるため、トラブル時のこれらの復旧作業が課題だとしている。

 仮想化技術を利用したシンクライアントのシステムも紹介された。これは、ネットワンシステムズが、ある事業者のために構築したもの。セキュアな環境でクライアントが統合管理できる、クライアントの複製ができる、バックアップが自動的に行える、という利点を挙げた。

 この事例では、1つのESXサーバ上に20〜30の仮想マシンを構築。1つの仮想マシンを1人のユーザが利用する形を取った。また、仮想マシン上のゲストOSには、Windows XP Professionalを採用しており、ユーザはここにリモートデスクトップを使って接続して利用する。

 このシステムを提供した事業者では、このシンクライアントの事例におけるESXサーバの安定性を見つつ、サーバの仮想化も進める予定であるという。

 最後に、一方のESXサーバで8つの仮想マシンを動作させ負荷が高くなった場合、もう一方のESXサーバに仮想マシンが自動的に移行するという、バランシングのデモンストレーションも披露された。
《安達崇徳》
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