【実践セミナー】仮想化技術によるサーバ構築のポイントとは?
同社は、仮想マシンとして「VMware ESX Server」(ESXサーバ)を、ストレージにはEqualLogic PeerStorageを採用し、iSCSIで接続するサーバの仮想化プラットフォーム技術を推進している。
iSCSIを採用した理由としては、物理的なインターフェイスがイーサネットカードに統合できること、デバイスの多重化、分散化、バランシング、分離、結合などが容易にできることをあげている。
また基本的には、1つのボリュームに1つの仮想マシンとしているが、ESXサーバでは1つのボリュームに複数の仮想マシンを構築できる。これにより、ボリューム数が少なくなり、管理が容易になるという利点がある。しかし、1つのボリュームに多くの仮想マシンを構築するとスループットの低下などが懸念される。そのため、同社やVMware社などは、1ボリュームで5台程度の仮想マシンが適当としている。
次にネットケアの導入事例が紹介された。同社は、IIJのグループ会社で、ヘルプデスクやコールセンター、データセンターの管理などを行っている。仮想化技術は、データセンターにサーバを集約させ、運用形態の信頼性や柔軟性を目指して導入した。
仮想マシン上の仮想NICはVLANで接続。仮想的に、個別のネットワークを構築している。また、SSL VPNを採用することでメンテナンス性を向上。特に、ネットワーク経由で仮想マシンの追加やOSのインストールができることを利点として挙げている。
一方、今後の課題としては、ESXサーバを監視する「Virtual Center」の冗長構成や、インフラ監視にあるとしている。Virtual Centerがなくても運用が続けられるが、監視体制がないため信頼性が低くなるため、トラブル時のこれらの復旧作業が課題だとしている。
仮想化技術を利用したシンクライアントのシステムも紹介された。これは、ネットワンシステムズが、ある事業者のために構築したもの。セキュアな環境でクライアントが統合管理できる、クライアントの複製ができる、バックアップが自動的に行える、という利点を挙げた。
この事例では、1つのESXサーバ上に20〜30の仮想マシンを構築。1つの仮想マシンを1人のユーザが利用する形を取った。また、仮想マシン上のゲストOSには、Windows XP Professionalを採用しており、ユーザはここにリモートデスクトップを使って接続して利用する。
このシステムを提供した事業者では、このシンクライアントの事例におけるESXサーバの安定性を見つつ、サーバの仮想化も進める予定であるという。
最後に、一方のESXサーバで8つの仮想マシンを動作させ負荷が高くなった場合、もう一方のESXサーバに仮想マシンが自動的に移行するという、バランシングのデモンストレーションも披露された。
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