【フォトレポート】アップルのスティーブ・ジョブズ氏が語る新iPodシリーズ
「iPodは全世界で1億1,000万台が販売された」。米アップルCEOであり、同社の創業者でもあるスティーブ・ジョブズ氏は新iPodシリーズの説明の冒頭にこう語った。また、世界22カ国で売り上げナンバーワンの音楽販売サイト「iTunes」の販売曲数は30億曲に達しているという。「2006年に米国で発売された音楽の32%がダウンロードバージョンだった。これは音楽産業の革命だ」と断言する。
その音楽産業の革命をハード面で支えるiPodの新モデルの改良点は何か。ジョブズ氏は、iPod shuffleから説明を始める。iPod shuffleはとくに機能面の変更はなかった。ただ、iPod shuffleと後述するiPod nanoのカラーラインアップに、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に利益の一部を拠出するプロダクトRED製品を加えた。「アフリカなどで病気に苦しんでいる人たちを助けたいと思う方はぜひ同モデルを購入していただきたい」とジョブズ氏。
大幅な改良が当初から噂されていたのはiPodとiPod nano。フタを開けてみると、実際その通りとなった。ジョブズ氏は「iPod nanoにビデオ機能と大きくて解像度の高いディスプレイが欲しいという要望があったので、それをそのまま実現した」と説明しながらジーパンのポケットから新iPod nanoを取り出した。ディスプレイは従来の1.5型から2型に拡大し、解像度は320× 240 ピクセルとなっている。再生時間は音楽が24時間、ビデオは5時間だ。
つぎに、第5世代iPodの後継モデルの話に移った。「今まで、何々世代iPodと呼ばれていたが、最初のiPodモデルの流れを受け継いでいるモデルなので『iPod classic』という名前を付けた」と説明。目立った改良点はHDDの量を従来モデルで最大80GBだったのを2倍の160GBにしたことで、40,000曲もの膨大な曲数を保存可能となった。
iPod、iPod nano、iPod shuffleの3モデルが出そろったので、今回の新製品発表は終わりかと思われたが、とっておきの隠し玉が用意されていた。ワイドディスプレイにタッチパネル機能を搭載した「iPod touch」だ。「携帯電話のiPhoneのような通信機能をもたせたiPodはつくれないかと考えていた」とジョブズ氏。
外見がiPhoneとよく似しているだけでなく、タッチパネルで操作するところも同じ。16GBと8GBの2モデルで、記憶装置はiPod nano、iPod shuffleと同様にフラッシュメモリを使用している。さらに、ワイヤレス機能を実現するWi-Fiアンテナを装備。「ずっと前から準備してきたのだが、技術的な課題が多く実現にだいぶ時間がかかった」と説明。また、「Wi-Fiは3G携帯電話の通信速度より早い」という。
同製品に搭載するブラウザの「Safari」や共有無料動画サイト「YouTube」のアプリケーションソフトをジョブズ氏みずからが操作して見せる。
さらに、Wi-Fi 搭載モデルだけが利用できるiTunes Wi-Fi Music Storeを開設。iPod touchを使えば、従来のサイトより楽曲の検索やダウンロードが便利になる。
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