写真を数秒で3Dアニメーションに!——モーションポートレート株式会社事業説明会(動画あり)
MPIの主力取扱商品は社名にもなった「MotionPortrait」は、1枚の顔写真からさまざまな表情の動画を自動的に生成する技術だ。デジタルカメラで人物の正面写真を撮影し、その画像データをMotionPortrait技術で加工すると3次元モデルを自動的に生成する。3次元モデルを表情エンジンで加工すれば、笑う、怒るなどの感情表現が自動的に表示される。マウスカーソルを目で追う場合、目玉だけではなく、バストショット全体で追う仕草をする。まぶたを閉じたり、音声入力に合わせて口を開閉するなども動作も可能だ。MPIのWebサイトには動画データをFlash化したオブジェクトが設置されており、加工後のデータの使用感を試せる。
動画の素材となる画像データは人物写真だけではなく、動物の写真や2Dのキャラクターの顔でも動画化できる。目、鼻、口などの構成を自動的に認識でき、静止画から動画の生成は数秒で完了する。なお、クルマや電車など、顔に見えそうで顔でないモノについてはマニュアル操作で目や鼻、口などに当たる部分を設定することで表情を与えられる。MotionPortraitの動画再生エンジンはコンパクトで、携帯電話のアプリとして実装できる。着信画面に友人のさまざまな表情を表示できる。この技術を発展させれば、テレビ電話を使わなくても、あたかも顔を見て会話しているような状態を再現できるだろう。
説明会場ではデモンストレーションが行われ、来場者の顔写真を撮影し、その場で動画を作成して見せた。記者の顔も動画化してもらい、自分の表情が変化する様子をリアルタイムで見ると妙な気分だ。台詞に合わせて、自分が口にしたことのない言葉を喋る。なんとも不思議な気分になった。自分の人相の悪さから、これは指名手配の写真の代わりに使うと効果的かもしれないと思った。これなら笑ったとき、怒ったとき、横を向いているときなどもすぐに確認できる。犬の顔を喋らせるデモでは、ハリウッド映画でCG技術を駆使していたような表情の変化を自在にコントロールできた。
MPIはMotionPortraitを、眼鏡の試着やヘアースタイルのシミュレーションなどにセールスしていきたい考えだ。また、2Dキャラクターとのコラボレーションによるキャラクター商品の開発も視野に入れている。ただし、動画作成ツールのパッケージ販売や個人への提供は当面の間は行わない考えだ。第三者の動画を作成してネットで公開できるとなると、タレントの表情を作成してユーザーの好みの言葉を喋らせるなど肖像権的な問題が大きい。代表取締役の藤田純一氏によると「ユーザーに動画を提供する場合は、いったん写真を預かって問題がないかどうかをチェックしてから引き渡す、というビジネスモデルを検討中とのことだ。チェックは手作業になるため、数秒で動画化というメリットは残念ながら享受できない。しかしこれは倫理上仕方ないことだろう。記者自身も、遺影を動画化して遺言をしゃべらせたら説得力があるな、などと不謹慎なことを想像した。
藤田氏によると、ゲームソフトにライブラリとして提供し、プレイヤーの顔をゲームに登場させる、というようなビジネスを提案していくとのことだ。ブログのアバターやSNSのプロフィールなど、今後さまざまな場所でサービスを受けられるかもしれない。
※動画のサンプルムービーは「関連リンク」から見ることができます
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