【Interop Tokyo 2007 Vol.13】ピープルレディ(社員力)を生かすためのOS、Windows Server 2008

2007年6月15日(金) 17時54分
マイクロソフト(株) サーバプラットフォームビジネス本部 業務執行役員本部長 五十嵐光喜氏の画像
マイクロソフト(株) サーバプラットフォームビジネス本部 業務執行役員本部長 五十嵐光喜氏
Windows Serer 2008の3つの柱の画像
Windows Serer 2008の3つの柱
管理機能向上のための4つの機能の画像
管理機能向上のための4つの機能
強化されたファイアウォールの画像
強化されたファイアウォール
NAPの考え方の画像
NAPの考え方
NAPによる接続制限の画像
NAPによる接続制限
こちらは接続OKの画像
こちらは接続OK
柔軟性向上のための4つの機能の画像
柔軟性向上のための4つの機能
ターミナルサービスの画像
ターミナルサービス
ロードマップの画像
ロードマップ
今後の予定の画像
今後の予定
 マイクロソフトの次期Windows Server(開発コードネーム「ロングホーン(Longhorn)」)について、マイクロソフト サーバプラットフォームビジネス本部 業務執行役員本部長 五十嵐光喜氏による特別講演が行われた。今回は、インタロップということを鑑みて、ネットワークに特化した機能の紹介が中心であった。

 最近、マイクロソフトは、TVCM等で「ピープルレディ(社員力)」という言葉を使っている。これは、「ビジネスのドライバは社員である」という意味である。社員の能力を最大限に引き出すためにマイクロソフトがソフトウェアを開発している、というカンパニービジョンに則ってロングホーンが開発されたという。

 先月、ロングホーンサーバの正式名称「Windows Server 2008」が発表された。開発は、「管理機能の向上」、「保護機能の向上」、「柔軟性の向上」の3つの柱によって行われている。それぞれの柱に沿って紹介する。

 情報システム担当者が抱えている仕事の6割〜7割が既存システムの運用管理に費やされている。この部分を最大限に効率化することによって、さらなる人的リソースの有効活用が図れる。大きく分けて下記の4つの機能がある。

・スクリプトとタスクの自動化
 今まではGUIで提供されていたが、プロフェッショナルがより使いやすいように、コマンドスクリプトのインタフェースを提供する。

・WEBサーバ管理
 IISを再構築し、バージョン7として生まれ変わった。全体のモジュール化をさらに進め、大規模WEBファームを管理・展開していくのに優れた機能を有する。

・サーバ構成と役割の管理
 あらゆる役割のサーバを一元管理できる「ウィンドウズサーバマネージャ」を提供。余分なものがいらないというニーズに応えた「Server Core」は、サーバの役割に応じてインストールする・しないを選択できる。さらにGUIもインストールしない、よりライトウェイトなOSでサーバを構築できる。

・ポリシーで制御可能なネットワーク環境
 Windows Server 2008の開発コードネームは、ロングホーンと呼ばれているが、Vistaも同じくロングホーンと呼ばれていた。すなわち開発段階では、Vistaも基盤は同じで、TCP/IPスタックは両者とも共通である。ロングホーンでは、TCP/IPスタックの再構築を行うことにより、パフォーマンスを向上させることができた。

 また、ネットワークの状態を自動的に検知して、どのくらいの帯域が取れるか調整しスループットを上げる「The Receive Window Limitation」という技術が搭載されている。

・Windowsフィルタリングプラットフォーム
 Windowsサーバ上のアプリケーション開発者向けの機能で、あらゆるレイヤでフィルタリング機能を使える。Windows Server 2008のファイアウォールはこの機能が利用されていて、最初からファイアウォールがオンになっているため、堅牢な状態でOSを起動できる。

 サーバ、データ、ユーザアカウント、ネットワークに関する保護機能が強化されている。ここでは特に、ネットワークアクセス保護(NAP:Network Access Protection)について、同社 サーバプラットフォームビジネス本部 Windows Server製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャ 森屋 幸英氏がデモを交えて紹介した。

 NAPを使えば、セキュリティポリシーをクライアントに強制的に適用できるほか、企業ごとのポリシーに応じて検疫ができる。(NAPのデモ)セキュリティポリシーに合致しているPCを繋げると、社内ネットワークに接続できる。逆に、セキュリティポリシーに合致していないPCを繋げると、社内ネットワークでなく、アクセス制限されたネットワークに接続される。

 既存のシステムを有効活用したいという柔軟性に応えるため、次の4つの機能を開発した。

・仮想化技術
 マイクロソフトは、仮想化技術の開発に大きな力を入れていて、これまでに11万ダウンロードされている。

・アプリケーション基盤
 .NETフレームワークにIIS(ver.7)を融合させることによって大規模なWEBファームの展開と管理ができるようになる。

・ブランチオフィスシナリオ(支店シナリオ)
 本社と支店のサーバの間をさらに効率化させ、キャッシュ機能、リモート管理機能を強化。

・場所を選ばないアプリケーションへのアクセス
 従来は、ターミナルサービスを起動するとデスクトップ自体が表示されていたが、Windows Server 2008からは、アプリケーションのウィンドウ部分のみを表示できるようになった。つまり、サーバ側なのかクライアント側のアプリなのかを意識することなく使うことができる。

 最後に製品のロードマップなどが発表された。2007年の第3四半期に最後の公開ベータ、2007年の第4四半期に開発完了と製品のリリースを予定している。また、IT技術者向けに、カンファレンスやオンラインの情報提供、トレーニングが予定されている。

 レビューアーズガイド(関連リンク参照)では、アプリケーションの互換性情報やサーバ機能について掲載されている。今日紹介したのは一部だが、このサイトでは全体像が見られるという。なお、本講演の受講者には、Windows Server 2008のベータ3キットのDVDが配られた。
《工藤めぐみ(クーレボ)》
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