【NEC e-Trend Conference 2007 Vol.1】NGNのキラーサービスはユーザー、プロバイダー、コンテンツホルダーが作る
現在のインターネットの課題から、NGNへのアプローチは2種類ある。1つは、IPv6ベースのインターネットの拡充によって実現(電話網をザ・インターネットに吸収)するアプローチ、もう1つは、インターネットサービスは保存しつつも、IPベースの新しいネットワークを導入するアプローチ。ITU-Tが標準化を進めているのは後者、つまりNGNであるが、オープン性、企業間競争といった課題があり、米国では「Network Neutrality」(ネットワーク中立性)が論議を呼んでいる。また、インターネットがここまで発展できたのは、ネットワークは何もせず、個人やビジネスがサービスを作り、利用してきたからであって、管理機能を備えるNGNが果たして創造されるサービスに適応できるかといった課題が依然としてあると青山氏は指摘する。
■NGNでもっとも期待される「IPTV」
放送コンテンツをIPネットワークで提供する「IPTV」、つまり放送サービスは、NGNトリプルプレイの中心サービスとして期待されている。日本は世界一安価なブロードバンド回線が用意され、世界に誇る薄型テレビ技術と地上デジタル放送など豊富なハイビジョンコンテンツを持つもっとも恵まれた環境であり、IPTVの条件が整っている。
しかし通信と放送の融合の実現には技術課題がある。放送であれば、アンテナを1本立てれば追加コストなしでその圏内でユーザーを増やしていけるが、IPネットワークでは、ユーザー数に比例してコストも増加する。しかも放送のように、全国の何千万単位のユーザーへ同時に同じ番組を配信するには至っていない。コストを上げず、品質を確保しながら同時配信数を増やすといったことが実現されることが要求される。また青山氏は、既存ケーブル会社や衛星放送会社の対抗、xSP間の競争、さらには政策・規制の確立や著作権の問題など、論点は多い点に言及した。
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